政府が出国時に課税を検討、だとぉ…?
こんなニュースがありました。
なんだかなぁ。
観光政策を充実させる財源にあてる、っていっても、それは訪日外国人旅行者に対する政策を充実させるって意味でしょうに。
なんで出国する日本人にも課税するのさ!
ただでさえ海外旅行に行かない理由のトップ3に必ず入るのが「お金がないから」なのに、この税が本当に導入されたら、海外旅行に行かない人にさらなる理由を与えちゃうんじゃないでしょうか。
例えば、国内の観光施設を利用する際に、国内旅行の日本人と訪日外国人のみなさんにわずかだけ税金を払ってください、と負担を求めるならわかります。
とはいえ、宿泊も温泉もすでに税金がかかっていますから、新しく徴収できる施設は限られるでしょうケド。
もし、そういう形で税金を集めることに成功しても、人気の観光地と寂れた観光地に等しく分配されるのでは、人気の観光地になるよう努力してきた人たちの感情も複雑でしょう。
政府をはじめ、旅行関連事業に携わる人たちが口を揃えて言うのは「相互交流人口の拡大」ですが、2016年の日本人出国者数は約1700万人、訪日外国人旅行者数は約2400万人。
訪日外国人旅行者は増え続けるでしょうが、こんなヘンテコな税を導入するなら、相互交流人口の拡大なんて聞いて呆れるお題目になっちゃいますよ。
報道では「ヨーロッパでの事例を参考に〜」とありますが、島国でどこに行くにも港から出なければならない日本が、地続きなうえEUという大きな枠組みで動いているヨーロッパを単純に真似することなどできないと思います。
偉い人たちには、そういうことに気付いてほしいのですが、さて。
それでは今日はこの辺で。