日本橋は『熈代勝覧』に描かれた賑わいを取り戻せるか!? 三越前駅の絵巻物
今日はあるインタビューの仕事で、日本橋のマンダリンオリエンタル東京に行ってきました。
このホテルが開業したのは2005年。
ペニンシュラやシャングリ・ラと並び、香港系の「新御三家」などと呼ばれ、三井不動産の日本橋再開発事業の中心的存在として、開業時に大きな注目を集めていました。
私がこのホテルに足を踏み入れるのは、2005年の開業直前にメディアに公開する「メディア内覧会」に参加したとき以来でした。
最もお安い部屋(でも「デラックスルーム」というカテゴリー名だったw)でも1泊7万6000円という金額では、おいそれと泊まれるホテルではありません。
ま、仕事でもなきゃ行きませんけど。
さて、今日の本題はマンダリンオリエンタルではありません。
このホテルの最寄駅は東京メトロ銀座線と半蔵門線の三越前駅です。
私は半蔵門線を利用して現地に向かいましたので、改札を出てからマンダリンオリエンタル方面へ地下通路を歩いていく必要があります。
その地下通路に、こんなものが展示されていました。
これは「熈代勝覧(きだいしょうらん)」という絵巻物の複製で、1999年にドイツで発見されたものだそうです。
作者不明ながら、全長12mのこの絵巻物は、歴史学者にとって江戸時代の生活を知るうえで貴重な資料なのだとか。
急いでいたので振り返りざまに慌てて撮ったものですが、長さはおわかりいただけると思います。
よく見ると、ガラスケースの下の黒い部分に、説明書きが添えられています。もう少し時間があればゆっくり見たかったなぁ。
ちなみにこの絵巻物には、人物が1671人、犬が20頭、馬が13頭も描かれているそうで、江戸時代の日本橋界隈の賑わいをうかがい知ることができます。
日本橋地区の再開発にあたっては、この絵巻物に描かれているような賑わいを取り戻すというコンセプトがあったため、こうして複製を展示しているそうです。
なんて夢がある話なんでしょ(笑)
それでは今日はこの辺で。