タビグルマ雑記帳

仕事で触れることが多い「旅」と「クルマ」を中心に、いつも感じていることを書き綴っています。

こういう記事が増えてほしい!「自動ブレーキ」の呼称廃止を求む!

クルマ関係のニュースをフラフラしていたら、こんな記事を見つけました。

www.webcartop.jp

 

私はこのブログで「自動ブレーキ」という呼称に対し、ユーザーの誤解を招くということを主張してきました。

tabiguruma.hatenadiary.com

 

こういう視点で書かれた記事が、大きなメディアに載るというのは非常に喜ばしいことだと思います。

 

上記の記事にもあるように、英語では「Autonomous Emergency Braking」ですから、「自動ブレーキ」だと「Emergency(緊急)」のニュアンスが抜けています。

 

しかも、日本語の「自動」という印象は非常に強いですから、ドライバーが何もしなくても、クルマがブレーキをかけてくれると解釈する人がいても不思議ではないのです。

 

そんな誤解が拡大し、嘘か本当か知りませんが、自分の子供に「今のクルマは自動ブレーキが付いているから飛び出しても大丈夫」って教えている残念な親もいると聞いたことがあります。

 

今では「被害軽減ブレーキ」とか「衝突被害軽減ブレーキ」という呼び名に改められているようですが、私見では「運転支援システム」程度にとどめておいた方がよいと考えます。

 

いずれにしても、メーカーはもちろんメディアも含め、「自動ブレーキ」という呼称は今すぐにでも廃止してほしい!

 

それでは今日はこの辺で。

東武トップツアーズはSITに強い!?

昨日は湘南国際マラソンに参加したという話を書きました。

tabiguruma.hatenadiary.com

 

その中で、池袋から会場への直行バスを利用した、と触れています。

 

この類のバスは、池袋だけでなく新宿や渋谷など、首都圏の大きな駅から運行されたわけですが、このバスの手配と募集を手がけているのが、東武トップツアーズという旅行会社です。

 

2014年に東武トラベルとトップツアーが合併してできた旅行会社ですが、トップツアーという社名を聞いたことがない方もいるかもしれませんよね。

 

この旅行会社は、東急電鉄グループの旅行会社である東急観光が2006年に社名変更してできた会社なんです。

 

トップツアーというのは、東急観光時代のパッケージツアーのブランド名でしたが、それを社名にしたのですね。

 

そういう歴史については「ふーん」ぐらいに思ってもらえればOKです。

 

本題は、東武トップツアーズがSIT(Special Interest Tour)に強いと言われている(はず)ということです。

 

特にスポーツイベントなどに関わることについては非常に積極的で、私の肌感覚ではJTBとKNT(近畿日本ツーリスト)、そして東武トップツアーズの3社が、スポーツ関連に強い旅行会社となります。

 

旧東急観光時代から、広報の方がロードバイク乗りだということで、彼が中心となって自転車のツアーを造成して催行するなどしていました。広報なのにね(笑)

 

私が旅行業界誌の編集部にいた頃、旅行業界ではこの「SIT」という言葉が頻繁に使われていましたが、最近あまり聞かなくなったような気がします。

 

よくよく考えれば、旅行者の多くは「特別な目的を持って」旅行に出かけるはず。

 

自転車レースやマラソン大会への出場が「特別な目的」だと考えるのは、それは売り手&造り手からの視点に過ぎません。

 

今では東武トップツアーズは、自転車やトライアスロン、マラソン、競馬・スポーツ観戦、ワイン・お酒・嗜好品、旬の料理、写真、芸術という切り口でのツアーを「東武トップツアーズ プラス+」という名で数多く催行しています。

plus.tobutoptours.jp

 

上の文句にある「感動」を「与える」という表現はどうかと思いますが。。。顧客に与える、ってどんだけ上からなんだ!とねw 私なら「〜より心に残る『出会い』『発見』、そして『感動』につながるツアーです」とするけどなぁ。

 

湘南国際マラソンのバスに関しては、申込み開始とクレジットカードで支払可能になるタイミングが異なるという超絶不便なシステムを何とかしてもらいたいという強い要望はありますが、こういうキャラ立ちした旅行会社には頑張ってもらいたいですね。

 

それでは今日はこの辺で。

ペースメーカーにペースを乱された!? 今年は不完全燃焼、第13回湘南国際マラソン!

今日は第13回湘南国際マラソンに参加してきました。

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早朝4時に起床し、始発に乗って池袋へ。

 

池袋からはシャトルバス(事前予約制・有料)に乗車し、会場まで直行してくれます。

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この大会のフルマラソンの部に出るのは、7年連続7回目。

 

スタート&ゴールは大磯プリンスホテル。毎年来ているので、勝手知ったる会場&コース、といったところです。

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昨年は自己ベストを大幅に更新したのですが、、、

tabiguruma.hatenadiary.com

 

今年は仕事が忙しかったことや夏場の猛暑の影響で思うように練習ができず。

 

結果としては、過去2番目の4時間29分53秒でゴールしました。

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本当にかろうじて4時間半を切った、というだけ。

 

30kmまでは6分/kmで思い描いた展開だったのですが、35kmくらいから脚が別人のもののようになってしまいました。。。

 

それから、今日は気温が低く、尿意と戦った42.195kmでもありました。

 

コース上に設置されているトイレに2回も行っちゃいましたし。。。

 

それから、6km付近で「SUB 4:30」(4時間30分以内の意)というゼッケンを着けたペースメーカーを発見し、追走することにしたのですが、どうも様子がおかしい。。。

 

1kmのラップタイムがなんと5分32秒!

 

これってSUB 4:00のペースに匹敵します。

 

4時間30分を切ろうとしたら、6分〜6分15秒/kmくらいでなんとかなるのです。(4時間18分で完走した昨年は6分7秒/kmでした)

 

このままでは最後まで持たないと判断し、この兄ちゃんを追走するのを諦めました。

 

まさかペースメーカーにペースを乱されるとは思わなかった!

 

彼は本当にペースメーカーだったんだろうか。。。

 

とはいえ、最低限の目標にしていた4時間半は切れましたので、今年の禊はこれで終わり(笑)

 

来年も出るかどうかは、またゆっくり考えたいと思います。

 

それでは今日はこの辺で。

やっぱり攻めすぎだった!? 新型プリウスでは「歌舞伎顔」を廃止

現行プリウスが登場した際に、まるで歌舞伎役者の隈取りのようなフロントのスタイリングが話題となりました。

 

あまりの変貌ぶりに、攻め過ぎでは?との声も少なくありませんでしたね。

 

プリウスは割とコンサバな層に好まれてきただけに、そういう声も大きかったのかもしれません。

 

そして、この話は国内に限らず、北米でも不評だった、という記事がありました。

kuruma-news.jp

 

クルマのスタイリングというのは、結局のところ好みの問題だと私は考えていますので、カッコいいかどうかというのは一概に言えません。

 

私の大学時代の恩師(女性)は、現行プリウスが出た際に「絶対にこれ!」と感じて購入したとのこと。だから感じ方はそれぞれでいいと思います。

 

上の記事の見出しでは「万人受けへ」という文字がありますが、もしこれがトヨタの方針だとしたら、あまり良い方向ではないかなと思います。

 

トヨタのデザインはつまらない」と言われていた時期は、社内で稟議を重ねていくうちに、個性的な部分がどんどん削ぎ落とされていき、できあがってみれば最大公約数的なスタイリングに落ち着いてしまっていたのだそうです。

 

その膨大な数の稟議を廃止して、奇抜さも必要とされて登場したのがピンククラウンだったのだとか。

 

社内改革の答えとしてピンククラウンが最適解だったのかどうか、私には判断できませんが、コンサバ層向けのモデルと、アバンギャルドなものを求める層に訴求するモデルをきっちり分けてしまえば、全く問題ないと思うんですけどね。

 

まあ、あれだけの巨大企業ですから、コトはそう簡単ではないのかもしれませんけど。。。

 

それでは今日はこの辺で。

マルタの首都、ヴァレッタの街並みで思い出したEV化へと進む理由の1つ

先日、マルタの観光大臣が遅刻してきたおかげでゴゾ島のケンピンスキーに泊まれなかったよ、という話を書きました。

tabiguruma.hatenadiary.com

 

これを書いているときに思い出したネタが1つありましたので、今日はそんなお話でも。

 

マルタの首都、ヴァレッタの旧市街地は、世界歴史遺産に登録されています。

 

マルタ特産の石を使った、ハニーブラウンと呼ばれる色の建物が並ぶ様子から、当時の記事には「騎士団の幻影とハニーブラウンの風景」というスカしたサブ見出しを付けました。

 

うーん、若かったなぁ(苦笑)

 

旧市街で撮ったものではないのですが、ハニーブラウンと言われるゆえんがわかる写真がこちら。

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ここは旧市街で最も有名な観光スポットの1つ、アッパーバラッカガーデンの対岸にあるスリーシティーズにあるセーフヘブン公園です。

 

ただし、近くでこれらの建物を見ると、建物の上の方が煤けたように汚れているんです。雨が降ると、その汚れが雨垂れとなって下の方に伸びていった様子がわかる箇所もありました。

 

ガイドさんの説明によると、マルタ人の多くはヨーロッパ各地から輸入されてくる古い中古車を使っているから、その排気ガスによって汚れてしまうのだ、とのことでした。

 

自動車産業がなく、経済的に決して豊かではない国を訪れると、こういった側面を目の当たりにすることもあるんですね。

 

余談ですが、マルタを訪れた前の年に取材したドイツのデュッセルドルフでは、旧東ドイツ製のクルマ「トラバント」に出くわしました。

 

アメリカのボストンから来ていたジャーナリストと「走る大気汚染だwww」と言って大笑いしたのを覚えています。

 

こんなふうに、欧米では日本以上に排気ガスによる大気汚染に敏感ですから、メルセデス・ベンツフォルクスワーゲンアウディ、ポルシェあたりがEVの開発を急速に進めているのもうなずけます。(これらのメーカーがEV化に突き進む最大の理由は、最大市場である中国で環境規制が強まるから、というものですが。。。)

 

さて、日本の自動車業界はどうでしょうか?

 

初の量産車EV「リーフ」でその世界を切り開いた日産でしたが、会長の逮捕により揺れています。

 

ホンダは優秀なエンジニアのほとんどをホンダジェットに投入しちゃってるみたいですから、クルマについては他社が切り開いた道を歩みそう。

 

スバルとマツダがEV部門で先陣を切ることはないでしょう。

 

立場的にやらなきゃいかんのはトヨタでしょうが、世界で初めてハイブリッド車(HV)を世に送り出したという自負が強すぎたのか、HVへのこだわりのあまり欧州メーカーと比べると出遅れた感が否めません。巻き返しに期待しましょう。

 

せっかくお金と時間をかけて旅行に行ったのに、街が薄汚れていてガッカリした、なんてことにならないよう、メーカー各社には頑張ってほしい!

 

それでは今日はこの辺で。

コルベット!? 光岡の50周年記念モデル「ロックスター」だった!

光岡自動車が創業50周年を記念し、新型車のロックスターを発表したというニュースが出ていました。

response.jp

 

こんなクルマです。

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画像:光岡自動車公式ウェブサイト

 

私の率直な感想は、、、

 

コルベット(C3)じゃん!(笑)

 

レスポンスの記事によると、このクルマのコンセプトは「やんちゃ✕スタイリッシュ✕楽しさ」とのこと。

 

パッと見てマツダロードスターがベースかなー、と思い、諸元表を見たら「SKYACTIV」の文字が見られましたので間違いないと思います。

 

あ、レスポンスの記事にも書いてありましたね(笑)

 

エンジンとエグゾーストがアバルト124スパイダーから流用したものだったら、もっとカオスで面白かったかもしれませんが。。。

 

そして、公式の動画もなかなかカッコいい!

www.youtube.com

 

クルマのCMって、こんな感じでよいと思うんですよ。

 

イメージにそぐわない芸能人を起用したり、トンチンカンな映像を垂れ流したりするよりも、はるかに印象に残るってもんです。

 

さて、ロックスターの車両本体価格は469万8000円〜。

 

光岡らしい、絶妙な価格設定ですねぇ。

 

これなら買える!って思う人も多いことでしょう。

 

200台限定で12月1日から受付開始ですが、割とすぐに売れちゃうんじゃないでしょうか。

 

それにしても、光岡はいつも面白いことをやってくれますね。見てるだけで楽しくなっちゃいます。

 

それでは今日はこの辺で。

他メディアからの問い合わせ:「海外旅行保険の落とし穴は?」に辟易した話

私が旅行業界誌の編集部に身をおいていた頃、他のメディア、特にテレビ番組の制作会社から問い合わせをいただくことがありました。

 

内勤の編集者として仕事をしていたときには、そういった問い合わせの電話を私が受ける機会は少なくありませんでした。

 

例えばテレビ東京の『ワールドビジネスサテライトWBS)』。

 

「旅行商品のオンラインでの流通について編集長にインタビューしたい」という依頼でしたが、当時の編集長は表に出たがらない人で、そちら方面に詳しい方をご紹介して終わりになってしまいました。

 

その対応を見ていた我々下っ端は、この編集長は本気で自社媒体の名を売る気があるんだろうか?と疑問に思ったものです。

 

同僚と「日本のどれだけのビジネスマンがWBSを視聴していると思ってるんだ!」と憤慨していました。

 

そんな思い出のうちの1つに、テレビ朝日の『報◯ステー◯ョン』の制作会社からの問い合わせがありました。

 

ちょうどその前日、アメリカで日本人のツアー客を乗せたバスが事故を起こし、死傷者が出たというトピックがあったのです。

 

ツアーを催行した旅行会社は、規定に則って迅速に対応していましたが、この事故では海外旅行保険に関して、ある事実が浮き彫りなりました。

 

要約すると、、、

 

海外旅行保険に加入者と未加入者で、現地での対応が分かれてしまったようだ

 

ということです。

 

旅行会社への取材により、事故の現場やレスキューの現場、病院では少なからず混乱があったようで、目の前で血を流して苦しんでいる人がいるのに、海外旅行保険未加入だから治療費はどうするんだ、とか、そういったことらしいです。

 

『報◯ステー◯ョン』の制作会社はそれを聞きつけたらしく、電話を取った私にこう問い合わせてきたのです。

 

海外旅行保険の落とし穴についてお話をお聞きしたい。

 

ちょうどこの事故の2カ月ほど前に、私は「海外旅行保険の店頭での加入率アップのためにどうすればよいか」というテーマで保険会社や旅行会社に取材して記事を書いていました。

 

変な問い合わせを編集長に直接持っていっても叱られるだけなので、ちょっとだけ話しを聞いてみることに。

 

「今回のアメリカでのバスの事故を受けて、海外旅行保険の落とし穴があったらしいけど、それを教えてほしい」

 

とのこと。

 

しかし、この事故で明らかになったのは、保険加入者と未加入者で現地での対応が分かれてしまったという事実のみ。

 

保険の内容そのものは議論されていません。

 

それを伝えると、

 

「いや、海外旅行保険の落とし穴がですね…」

 

ひょっとしたらと思い、

 

「救援者費用を無制限にする特約を付けているかどうかですかね? 死亡時の遺体引き取りに遺族が向かう費用を無制限でカバーしてくれる特約もありますから、そういうのなら落とし穴と言えなくもないかもしれません」

 

と伝えると、、、

 

「いや、そのー、海外旅行保険の落とし穴について…」

 

うーん、噛み合わない(笑)

 

優しい私(笑)はさらに、、、

 

「クレジットカード付帯の海外旅行保険だと、現地でキャッシュレスで治療を受けられない場合もあって、旅行者が高額な治療費を一旦立て替えなければいけない、という話ですか?」

 

それでもこの制作会社の方は「いや、海外旅行保険の落とし穴について…」と続けるではありませんか!

 

さすがにこっちもイライラしてきまして、「保険の細かい内容のことでしたら保険会社に聞くのが一番手っ取り早いですよ」と言い、私が取材でお世話になった大手保険会社の海外旅行保険担当の方を教えてあげて電話を切りました。

 

「落とし穴」という言葉が先走っちゃって、何が問題点なのか理解せぬまま取材しているのが見え見えでした。

 

あの番組はもともとあまり好きではありませんでしたが、取材の姿勢の一部を知ってしまうと、今後も視聴することはないだろうなと強く感じた次第。

 

ちなみに私は保険会社の回し者ではありませんが、海外旅行保険は加入しておいた方がいいですよ!

 

お守りがわりに一番安いやつで構わないので、任意保険に加入しておくことをオススメします。

 

そういう話はまた別の機会にでも。

 

それでは今日はこの辺で。