新型スープラの発表!ある意味ではトヨタのお家芸
あちこちのメディアでニュースになっているとおり、今作はGR初のグローバルモデルだそうです。
豊田章男社長も、こちらの動画ではスープラに対する熱い想いを語っています。
さて、新型スープラはBMWのZ4と基本コンポーネントを共有するモデルとして知られています。
基本的な開発はBMWのエンジニアが行ったのだとか。
そのため、スープラとZ4は兄弟車なんて表現も見られます。
走りはBMWなんだろうか?
思えば、今や億の値がつくなんて言われているトヨタ2000GTは、ヤマハとの共同開発でしたし、86もスバルとの共同開発でした。
重要な位置づけのスポーツカーは、他社と共同開発するというトヨタのお家芸は新型スープラでも披露されたのですね(笑)
不思議ですよね。
圧倒的な資金力があって、優秀なエンジニアもいるはずなのに、なぜトヨタはスポーツカーとなると他と共同開発するのでしょう?(しかも「丸投げ」に近い関わり方と揶揄する声は後を絶ちませんし。。。)
70系とか80系までのグランドツアラーっぽさは影を潜め、トヨタ自身も「ピュアスポーツカー」みたいな言い方をしています。
せっかくの復活なんだし、開発もトヨタの「ピュア」でやってほしかったなぁ。
それでは今日はこの辺で。
懐かしのデスティネーションキャンペーン「房総発見伝」
普段はあまり見ない地上波の番組を見ていたら、サンドウィッチマンが出ていました。
内容は千葉県の館山周辺で食材を集め、1升分の炊き込みご飯を作って食べる、というものでした。
番組に登場したお店や施設のいくつかには見覚えがあったのです。
というのも、旅行業界誌の記者になりたての頃、JR東日本のデスティネーションキャンペーンの対象が千葉県に決定し、編集長から「現地の盛り上がりを取材せよ」との命を受け、現地取材を行ったからなのです。
デスティネーションキャンペーンの対象地域は「千葉県全域」とされていましたが、取材に応じてくれた千葉県の観光協会の方によると、「千葉県があまりにも広すぎるため、対外的に最もわかりやすい房総エリアを重点的に売り出す」ということで、キャンペーンテーマを「房総発見伝」としたそうです。
これは、安房・里見家の伏姫と八犬士が主人公の小説『南総里見八犬伝』にちなんだそうです。
そのネーミングセンスはさておき(笑)、このあたりは海の幸が取れるのはもちろん、レタスをはじめとする野菜、菜の花やポピー、キンギョソウといった花の生産も盛んです。
また、房総フラワーライン沿いには、白浜フラワーパークや館山ファミリーパークなど家族で訪れても楽しそうな施設もありますし、温泉のある旅館やホテルも点在しています。
夏は海水浴客で賑わうものの、それ以外のシーズンは閑古鳥が鳴くというのが長年の課題だったそうで、春先のデスティネーションキャンペーンには、房総エリアだけでなく千葉県としても並々ならぬ決意で取り組もうとする様子がよくわかりました。
ただ、この一帯は、道の駅を地域観光の情報発信拠点として活用する取り組みをかなり早い段階で行っていたエリアであり、地域が一体となって観光開発を進めているエリアという印象を受けました。
しかし、東京をはじめ他地域から電車でアクセスしようとすると、館山や鴨川に降り立った瞬間に途方に暮れるほど2次交通が脆弱でした。
そういう事情もあって、いまひとつ突き抜けきれないエリアなのだと、ある旅館の女将さんが取材に応えてくれました。
たしかに取材で訪れた時も、特急で館山に着き、バスの時刻表を見たら目的地方面へのバスは1時間以上も先でした。なのに、特急が到着する20分前くらいに1本出てしまっているという。。。
せめて特急の到着とバスを連動させてよ!と歯噛みしながら、駅前のマックで時間を潰したのを覚えています(笑)
今はどうなっているのでしょうかね。あんまり変わらないのかなぁ。
東京都や神奈川県という、日本でも屈指の可処分所得があるエリアを後背地に持っているのですから、やり方を間違えなければドーンと伸びると思います。(キャパオーバーになっちゃうと「オーバーツーリズム」になってしまうので注意が必要ですが)
南房総は、首都圏で最も早く春の花が咲き始めるエリア。
来月あたりドライブに行ってみようかな。
それでは今日はこの辺で。
雑誌でのタイヤの紹介は編集者泣かせ…
この週末は、千葉の幕張メッセでカスタムカーの祭典「オートサロン」が開催されましたね。
自動車関連のニュースでもオートサロン絡みのものがかなり多かったです。
出展者の中には、クルマに欠かせないパーツであるタイヤメーカーも名を連ねています。
ブリヂストン、ダンロップ、横浜、TOYOといった国産メーカーはもちろんですが、海外メーカーではグッドイヤーの名もありました。
タイヤメーカーというのは、毎年必ず新商品をリリースしています。
かつてドレスアップ車の雑誌編集をしていたとき、タイヤメーカーとのタイアップなどの記事を担当したことがあります。
ただ、タイヤはご存知のとおり真っ黒です。
はっきり言ってカラーページで使うのがもったいないんです(笑)
デモカーやアクセサリーを紹介する華やかなページの後に、地味なタイヤのタイアップ記事なんかが来てしまうと、どうしても見栄えがしません。
どの記事を雑誌の中のどこに入れるかを決める「台割(だいわり)」という設計図があるのですが、本来は台割の決定は出版サイドの専権事項である「編集権」に含まれます。
ところがタイアップ記事は広告の1形態ですから、広告主の意向を汲んで仕上げるという前提があるので、ある程度は忖度して特集の近くに入れるといったことをする場合があります。
タイアップでなければそのへんは自由ですから、私がいた編集プロダクションでは、タイアップでないタイヤ記事は「モノクロページ」で処理していました(笑)
モーターショーなどでタイヤメーカーのブースを見ますが、どうしても人はまばら。
タイヤって、唯一路面と接するクルマにおける最重要パーツの1つですから、もう少し脚光を浴びてもよいと思うのですが、雑誌を作る立場からするといかんせん扱いに困る商品であることも事実なのです。。
何か革新的な紹介方法があればよいのですが。。。
それでは今日はこの辺で。
恵方巻きの廃棄問題から思う、地産地消こそが本当の「美味しさ」
2月3日の節分はもう少し先ですが、近年全国的に見るようになった恵方巻きについて、あるニュースがありましたね。
農林水産省がスーパーやコンビニなどの業界団体に「食料資源の有効活用の観点から、需要に見合った販売を行ってほしい」との要望を事務連絡していた、というのです。
私はこれに全面的に賛成です。
むしろ、これをきっかけに商業的な「恵方巻き」ブームは終わってほしいとも思います。
そもそも「恵方巻き」という言葉は新しいものらしいですね。Wikipedia情報ではありますが、仕掛けたのはセブン-イレブンなのだとか。
期限はいまいちよくわかっていないらしいのです。
毎年大量廃棄がニュースになるため、ここ数年は風当たりが強くなっているようです。
土用の丑の日も同じですよね。廃棄するくらいなら、そんな風習なんてなくなってしまえとさえ思います。
恵方巻きについては、最も良いのは「2月3日に太巻き寿司を食べる風習がある」とされている大阪で食べることだと思います。
その地のゆかりの食べ物を、旬に現地で食べるというのが、本当の「美味しさ」を感じられると思うんですよね。
長野の食材は長野で食べるのが一番。
エッグタルトはマカオで食べるのが一番。
だからこそ「旅行」は楽しいのだと思います。
知る「きっかけ」として全国展開することは否定しませんが、日本人が本来持っていたはずの「無駄にしない」という精神まで蔑ろにしないでほしいですね。
地産地消という言葉の意味を、もう1度考え直したいものです。
それでは今日はこの辺で。
神戸で新幹線「500系」に遭遇した話
尖ったフォルムが特徴的で、東海道新幹線の「のぞみ」としても運転されていた新幹線500系。
「鉄道の未来」を予感させるスタイリングで、私の好きな電車の1つでした。
N700系の登場により、500系は「のぞみ」としての運転を終え、東海道新幹線からも退役。その後は山陽新幹線区間で8両編成の「こだま」として運用されているという話は聞いていたのですが、先日の神戸出張の際に、新神戸駅でその姿をちらっと見ることができました。
ちょうど発車したところだったので、残念ながら写真を撮ることはできなかったのですが、なんだか嬉しかったです。
まるで、かつて沢村賞を獲得したエースピッチャーが、ベテランになってからは中継ぎで文句も言わずに投げているような姿とでも言えばよいでしょうか(笑)
ちなみに500系は、空力を考慮して設計された尖ったフォルムのために、先頭と最後尾の車両は客席数が少なくなるなどの問題も抱えていました。
営業的には決して万々歳の車両ではなかったのでしょうね。
今の主戦力はN700系ですが、この電車もいずれは500系のような扱いになるのでしょうか。。。
私が大好きな東北新幹線のE5系も、そういう扱いになると思うと、運用されているうちにたくさん乗っておきたいな、なんて思います。
それでは今日はこの辺で。
追悼・兼高かおるさん
旅行ジャーナリストの兼高かおるさんが1月5日、心不全で亡くなっていたことがわかりました。
日本人の海外旅行が一般的でない時代に、『兼高かおる世界の旅』(TBS系)という番組でさまざまな国の様子をレポートし、後の海外旅行ブームへとつなげた功績はとてつもなく大きなものだと思います。
私は1度だけ、兼高かおるさんと間近に接する機会がありました。
当時勤めていた会社の創業者が亡くなり、都内ホテルで「お別れの会」を開催した際に、献花に来てくださったのです。
私はお別れの会の運営スタッフとして駆り出されていた身ですから、兼高さんと直接お話することはできませんでした。
会場での兼高さんは、列席者から記念撮影やサインを求められてもにこやかに対応されており、誰にでも優しく接していたのを覚えています。(亡くなった創業者の親族は我々スタッフに対してものすごく傲慢だったので、兼高さんとのコントラストが余計に際立ちましたwww比べるのも失礼ですね)
享年90ということですから、「お別れの会」のとき77〜78歳くらいだったはずです。
お歳なのはわかっていましたが、背筋はピンと伸び、後期高齢者とは思えない華やかさのある方だったと記憶しています。
後に聞いた話では、80歳を過ぎてもやっぱり世界中を旅していたそうです。スゴイ。。。
で、こんな風に書いている私ですが、実は兼高さんの番組を見たことがありません(汗)
私が海外で生活してみたいという強い思いを抱くきっかけとなったのは、『海の向こうで暮らしてみれば』(TBS系)という番組でした。
余談ですが、今も放映されている『世界ふしぎ発見!』もTBS系ですから、兼高さんの番組以降、TBSには世界の魅力を紹介するような風土が脈々と受け継がれているのかもしれませんね。
私の場合は、その後に出会った沢木耕太郎さんの『深夜特急』や、ロバート・ハリスさんの『エグザイルス 〜放浪者たち〜』という本が、海外志向の火に注いだ油となったわけですが。。。
現在の旅行業界のマネジメント層には、兼高さんのファンは少なくありません。
おそらく、私が『海の向こうで暮らしてみれば』を見たり、『深夜特急』や『エグザイルス』を読んだりして感じた高揚感を、兼高さんの番組や著作から感じ取り、旅行業界に足を踏み入れた人も多いと思います。
旅行業界の偉い人たちにも多大な影響を与え、地球180周分もの距離を移動するというエネルギッシュな人生を送った兼高かおるさん。
ご冥福をお祈りいたします。
それでは今日はこの辺で。
神戸のアシックスミュージアムで大興奮!
今日は取材で神戸のアシックス本社に行ってきました。
ある大手出版社の雑誌に掲載される、ランニングシューズの記事広告の執筆を担当させてもらうのです。
売上の大部分は旅行業界やクルマ関連の仕事ですが、興味がある分野が多岐にわたるので、まさに「なんでも屋」の本領発揮といったところです(笑)
今月中旬に発売されるシューズの開発担当者へのインタビューがメインだったのですが、アシックスのランニングシューズで最も有名と言っても過言ではないGEL-KAYANOの生みの親である榧野俊一さんも同席してくださいました。
私もKAYANOユーザーですからね!
アシックスの生ける伝説にお会いでき、もう大興奮でした。
ちなみに榧野俊一さんからはさまざまな裏話をお聞きできたのですが、書籍化できそうな内容なので、ここで書くのは控えておきます。
インタビューというのは、一般的には会議室や応接室で行うことが多いのですが、今日はアシックス担当者のご厚意で、社員しか入れない「アーカイブ室」という部屋で行われました。
この部屋には、アシックスの歴代の製品がすべて収められています。
ランニングシューズだけでなく、プロ野球選手のシグネチャーモデルのグラブやバット、スパイクなどもありました。
我らが東京ヤクルトスワローズの坂口智隆選手のバットもあり、終始楽しい思いをしてきました(笑)
ちなみに神戸のアシックス本社には、アシックスミュージアムが併設されています。
こちらは一般公開されており、誰でも無料で見学が可能。私も取材が終わった後に見学してきました。
オリンピックや世界選手権で優勝した選手が実際に使っていたシューズやユニフォームが展示されていましたし、陸上・短距離の桐生祥秀選手が9秒98を出したときのスパイクなんて、触っていいよというコーナーにありました。
ここぞとばかりに手にとって眺めてきたのは言うまでもありません(笑)
ミュージアム内は写真撮影が禁止されているので、ここで紹介することはできません。
神戸に行く予定がある方で、スポーツに興味のある方はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
日本のスポーツ史の一部を知ることができますよ。
それでは今日はこの辺で。