2017年型GT-Rと現行スカイラインに関する考察
堅苦しいタイトルでスミマセン。
このブログでは、ニューヨークモーターショーでワールドプレミアとなった新型インプレッサや、外国メーカーで気になったモデルについて取り上げてきました。
実はもう1台、興味をそそられるクルマが発表されていました。
日産GT-Rの2017年型モデルです。
先日、国内でも初めてお披露目となりましたが、いつもの年次改良と違ってずいぶんいじってきたな、という印象です。その印象はウェブCGの書き手も同じだったようで、どうやら私の感触に間違いはなかったようです。
長年スカイラインの最上位・ハイパフォーマンスグレードとして「スカイラインGT-R」の名で親しまれてきましたが、2002年にR34型が生産を終了。5年の空白を経て、2007年10月にR35型GT-Rが発表され、この時に「スカイライン」の名が外された「日産GT-R」となりました。
スカイラインの名を外したことについては特に何もありません。それもありだと思っていますし、「日産GT-R」のコンセプトが「誰もが乗りこなせるスーパーカー」のようなものでしたので、私としてはむしろ歓迎でした。
ハイパフォーマンスカーを一部のマニアのためだけではなく、乗り手を選ばない(収入面では選ばれるでしょうが…)ハイパフォーマンスカーを出してくれたな、と。それから、やっと欧州車に対抗する気になったか、とも思いましたしね。
さて、GT-Rはこのように進化してくれているので何もいうことはありません。が、スカイラインについてはちょっと。
現行の2.0リッターモデルですが、「ダウンサイジングターボ!」と声高に謳っていますよね。さも自分たちで開発したかのように。これまでのスカイラインのファンたちの目がGT-Rに向いたから、新規顧客にはバレないと思ったのでしょうか。
諸元表を見てみましょう。
こちらがスカイライン2.0リッター。
で、こっちがメルセデス・ベンツ C200 AVANTGARDE。
型式の欄を見ると、どちらも「274」。つまり同じエンジンだということ。(チューニングが違うため最高出力やトルクは異なります)
Cクラスのエンジンじゃん!
クルマ好きの人にとっては「そんなの知ってたよ。今さら何を言ってるのサ」でしょうが、そこまでクルマに興味がない方は「日産がダウンサイジングターボエンジンを作ったんだね」と誤解しかねません。
最近の日産のテレビCMでは、自動で駐車してくれる機能やバックカメラの映像をルームミラーに投影する機能を強調して「技術の日産」と自己評価しています。
自動で駐車するのは、例えばメルセデスは「アクティブパーキングアシスト」として何年も前から導入していましたし、ルームミラーにカメラの映像を投影するのはシトロエンがDS5を日本に導入した時にすでに採用していました。
日産は私も好きなメーカーだった(親が代々日産車に乗っていた影響もあります)ので、あえて辛辣に書かせてもらいます。
今の日産は、
技術の日産(笑)
です。
直6エンジンを復活させろとかは言いませんが、クルマの心臓部であるエンジン、しかも日産のアイコン的存在のスカイラインのエンジンが他メーカーからの供給とは。。。
スカイラインをR32からR33、R34へと進化させていった頃の日産に戻ってほしい!
切にそう思います。
それでは今日はこの辺で。