GLM-G4で思い出したエリーカの存在
京都大学発のベンチャー企業である「GLM」が、試作車の「G4」を発表しました。2019年の市販を目指すそうです。
同社のプレスリリースによると、販売想定価格は4000万円。初年度の販売台数は1000台を目標にしているそうです。
ベンチャー発のスーパーカーということで、メディア受けもよかったみたいですね。
クルマの形を見たらそれも納得。以下、画像はGLM-G4公式ウェブサイトより(http://glm-g4.com/)
ランボルギーニ・ガヤルドとホンダNSXとアウディR8を合体させたようなフォルム、かなぁ。
4枚ドアの場合はガルウイングって言うんでしょうか。。。
そして4シーターというのが日本のスーパーカーっぽいですね。
EVですから、トルクがすごい。100Nmで0-100km/h加速が3.7秒です。そして走行可能距離が400kmと、グランドツアラーとしても十分な性能じゃないでしょうか。
これは楽しみなクルマが出てきましたね。
ぜひ売れてほしいものです。
さてさて、このクルマを見て思い出したのが、エリーカという電気自動車。
これは2004年に慶應義塾大学を中心になって、さまざまな企業が開発に携わったクルマでした。
タイヤは8輪すべてが駆動するユニークなもので、しかも車輪1つにつき1つのモーターを備えた「インホイールモーター」を採用。これによってプロペラシャフトやドライブシャフトが不要になり、床全面にリチウムイオンバッテリーを並べられるようにしたというクルマでした。
たしか最高速度は370km/hくらいだったと思います。ポルシェ911を圧倒したことでもニュースになりましたし、さまざまなメディアに取り上げられました。
自動車メディアだけでなく、こんなところにも。
2004年といえば、初代プリウス発売からわずか7年。ホンダの初代インサイト発売からはたった5年。ハイブリッドカーといえばこの2車種しかありませんでした。(その時点でもインサイトの販売は微妙でしたね…)
当時はリチウムイオン電池が高額だったため、圧倒的なパフォーマンスを誇るエリーカの量産は不可能とされていました。
現在、自動車メーカーがEVでしのぎを削る時代へ移行し始めていますが、日本の研究者はずいぶん前から画期的な着想でクルマの未来を描いていたんだと思うと、なんだか胸が熱くなります。
こういうのを考えると、大学発ベンチャーが生み出したGLM-G4は売れてほしいなぁ、と思わずにはいられません。
それでは今日はこの辺で。