長期政権の成れの果て? 日産、ゴーン会長の逮捕で思うこと
なんかカタいタイトルにしちゃいましたが、日産のカルロス・ゴーン会長が逮捕された件について、こんなことを感じたよ、ってだけの話なので、お気軽にご覧ください。
ゴーン氏が日産にやってきたのは1999年。
当時私は花も恥らう(?)大学生でしたが、新聞の一面に「日産、武蔵村山工場閉鎖 2万人リストラへ」という衝撃的な見出しが出たのを覚えています。
見出しの文字サイズなんて、昭和天皇が崩御されたときに次ぐ大きさだったように記憶しています。
2万人といえば、私の故郷の人口を上回ります。その家族を含めると、その2〜3倍もの人が路頭に迷う不安を抱いたということになりますね。
今でも武蔵村山市を通る新青梅街道を走ると、ビジネスホテル(というか工員用の安宿のようなもの)の名残があるのを目にしますから、工場があった時代にどれだけ栄えていたかをうかがい知ることができます。
ゴーン氏のCOO就任による衝撃のリストラから20年が経ち、日産はだいぶ変わりました。
変わってしまいました。
スカイラインの丸型テールランプをやめたのもゴーン氏が来てからですし、セドリックやグロリアがなくなったのもゴーン氏が来てから。
オールドファンばかりに頼る経営では先細りになるというのはわかりますが、いろいろと急に変えすぎました。ゴーン氏があるニュース番組のインタビューで「顧客離れは一時的なもの」と語っているのを見た記憶がありますが、そのときに離れた顧客はついに戻ってくることがないまま、ここまで来てしまった感があります。
地方自治体の首長の多選が問題視されるように、企業のトップも圧倒的な権力を持ったまま20年も君臨し続けると、やはりいろんな弊害が出てくるのでしょう。
今回はおそらく内部告発によって発覚したのだと思いますから、社内ではかなり怨嗟の声が渦巻いていたんだろうなぁ。。。
まあ、これによってスバルのリコール騒ぎの扱いが相対的に小さくなったので、胸をなでおろしているのは恵比寿の人たちかもしれませんね(笑)
それでは今日はこの辺で。