タビグルマ雑記帳

仕事で触れることが多い「旅」と「クルマ」を中心に、いつも感じていることを書き綴っています。

アクティブレーンキープ使用感 アイサイトver.3

このブログの記事で最も多くアクセスしていただいているのが、こちら。

tabiguruma.hatenadiary.com

 

ゴールデンウィークと先週の仕事で高速道路を走った際も、当然アクティブレーンキープを使いました。

 

今日はその使用感とこの機能についての私の所感を簡単にまとめておこうと思います。

 

そもそもスバルのアイサイトで言う「アクティブレーンキープ」は、65km/h以上で作動する「車線中央維持機能」と言い換えて差し支えないと思います。

 

「車線逸脱抑制機能」も含まれていますが、40km/h以上なら車線から逸脱しそうになるとメーターパネル中央のドライバーインフォメーションパネルに警告が表示される「車線逸脱警報機能」もあり、これはボタンを押さなくても作動します。

 

使用感として触れたいのは、「車線中央維持機能」。

 

他社のクルマで試したことがないので比較はできませんが、アイサイトver.3の車線中央維持機能の介入は結構マイルドだと思います。

 

ただし、マイルドながらも作動は確実に認識できるレベル。ステアリングを持つ手に「クイクイッ」という反応を感じられますからね。

 

特に夜間や雨天の時は使った方がよいと思います。アダプティブクルーズコントロール(ACC)と併用すれば、疲労はかなり軽減されるのではないでしょうか。

 

私の場合は、年に1〜2度の遠征登山の帰り道で、ACCとアクティブレーンキープをオンにして、クルマに運転を手伝ってもらうことにしています。前夜がテント泊というケースがほとんどですから、よく寝たつもりでも疲労は残っているからです。

 

アイサイトに限らず、この手の機能で私が声を大にして訴えたいのは、アクティブレーンキープはあくまでも運転支援システムだということです。ステアリングから手を離してもクルマが勝手に運転してくれる自動運転ではありません!

 

アイサイトの場合、ステアリングから手を離していると警告が表示されるそうです。私はやったことありませんけど。

 

ちなみにこういった機能で先を行くメルセデス・ベンツですが、当然「アクティブレーンキーピングアシスト」という同様の機能があります(レーダーセーフティパッケージに含む)。もちろん、ステアリングから手を離すと音と表示で警告されます。

 

メルセデス・ベンツがスバルと異なる点は、前輪が車線を踏み越えるとステアリングを振動させて警告し、ドライバーの反応がなければ片側の車輪に補正ブレーキをかけて車線内に戻す、という点です。

www.mercedes-benz.co.jp

 

これはCクラスの説明書きに基づいて書いていますが、ステアリングを動かして車線内に復帰させるのではないとすると、Cクラスのパワーステアリングは油圧式なんでしょうかね?諸元表に記載がないのでわかりませんでしたが。

 

レヴォーグは全てのグレードで電動パワーステアリングですから、アイサイトと連動させることができたのかもしれませんね。今後、ますますアシスト系の機能が充実してくるとなると、電動パワステは標準装備になっていく可能性は大です。

 

運転中のことなので、アクティブレーンキープ使用中のメーターパネルの写真は撮れませんので、文字ばっかりの記事になってしまい申し訳ありません。もし、アイサイトver.3搭載のスバル車を検討している方がお読みいただいているのであれば、ぜひ試乗の際にアクティブレーンキープを使用してみてください。

 

なお、一度この機能の楽チンさを味わってしまうと、この機能なしで長距離運転する気が失せますのでご注意を(笑)

 

それでは今日はこの辺で。

スバル車3台で超高級輸入車の工場に突撃(笑)

昨年からお付き合いが始まった、超高級輸入車の日本法人のお仕事が一段落しました。

 

新型モデルのディーラー向け商品説明書を制作する仕事だったのですが、残念ながら完成前に実車を見る機会はありませんでした。あくまでも英文の資料をベースにかみ砕いて文章を構築する、という作業だったわけです。

 

制作作業が終了後、「この日(5月12日)なら工場に実車がありますので、見に来ますか?」との嬉しいお誘い。まだ価格は未定ですが、ウン千万円のクルマを遠慮なしに間近で見られるなんて、なかなかない機会です。二つ返事で関東某所の工場に向かいました。

 

私のほかに2人(お世話になっている制作会社の社長さんと、現在フリーのトレーニング講師として活躍中の大先輩)も一緒だったのですが、3人ともクルマがスバル(笑)

 

社長はインプレッサ スポーツ(2015年式)、大先輩はインプレッサ セダン(2002年式)、私はレヴォーグ(2015年式)というラインナップ。3台が束になってかかっても、この工場に無造作に置かれている超高級車1台の3分の1にも満たないという事実に愕然としましたが。

 

クライアントの担当者さんは「クルマ関係の物書きをしている人はみんなスバルなんですか?www」って大笑いされました。

 

せっかくのスバル3台揃い踏みだったのですが、敷地内は写真撮影NG。記念写真は撮れませんでしたが、なかなか楽しいひとときでした。

 

ちなみに大先輩は私のクルマを見るのは初めてで、「キレイな赤だね〜」と褒めてくれました。

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(この写真は別日に撮影したものです)

 

褒められて気を良くし、「この色はレヴォーグのデビュー初期にしか設定されてなかったライトニングレッドっていう色でして、現行インプレッサや現行レヴォーグなんかでさかんにコミュニケーションカラーとしてカタログに登場する赤はピュアレッドという別の色ですから、僕のクルマの赤はかなりレアなんですよ〜」ってまくしたてたら、クライアントさんに苦笑されました(笑)というよりも「コイツ頭おかしい」って顔をされたというべきか。。。

 

いまこうやって文字にしてみると、昨日の私はとんでもなく鬱陶しかったでしょうね。

 

ちょっとだけ反省。

 

それにしても、あんなに超高級車がたくさんある工場なのに、守衛は今まで行ったどの輸入車の工場よりもユルかったのが気がかりです。

 

国産メーカーでも輸入車でも、工場に入る場合は、守衛所で訪問者氏名、訪問先部署・担当者名、連絡先、クルマのナンバーは複写の用紙に書かされて、退出時には担当者のサインをもらって訪問者バッジとともに守衛所に返すという手順があるもの。

 

ですが、この工場はそういうの何もなし。クルマを駐める場所も「空いている所があればどこでもどうぞ〜」って。

 

あれならこっそり忍び込んで1台くらい持ち出してもわからんよ!?

 

情報の漏洩防止だけでなく、場所の特定を防ぐ意味もあって、敷地内の撮影が禁止だったのでしょうか?(笑)

 

それでは今日はこの辺で。

「ニューヨークへ行きたいかーっ!!」のおもひで

私が小・中学生の頃、日本テレビ系列で毎年放映されていたのが『アメリカ横断ウルトラクイズ』でした。

 

ウルトラクイズ「知力・体力・時の運」のキャッチフレーズに表れているように、クイズが得意なだけでは優勝できません。成田まで行ってもジャンケンで負けたら終わりですからね(笑)

 

大学生になったら絶対に出るんだ!との思いを胸に秘めてはいましたが、私が大学生になるはるか前に番組は終了。大学2年のときに1度だけ復活しましたが、その頃には私の頭の中から「ウルトラクイズ」の文字は抜けてしまっていました。(今日のタイトルを見たらまるでウルトラクイズに出たみたいですね。失礼!)

 

現在、ケーブルテレビの「ファミリー劇場」というチャンネルで、これの再放送をしています。なんだか懐かしくて、ついつい見ちゃうんです。

 

後楽園球場(東京ドームができる前ですから)での◯✕クイズで走り回る当時の若者の表情を見ると、本当に楽しそう。おそらく今はスマートフォンなどですぐに検索できちゃいますから、同じ形式で実施しようとしても、クイズとして成り立たないのかもしれませんね。

 

ただ、若かりし頃の徳光和夫さんが、「胸の大きな女性はレントゲン写真が写りにくい。◯か✕か?」という問題で、間違えて落選した女性をつかまえて、「ちなみに胸は何センチあるの?」なんて聞いてるあたりは、今ならBPO入り待ったなしでしょう。少なくとも番組内で謝罪コメントが出るはず。

 

大らかな時代でしたね(笑)

 

参加者が輝いて見えるのは、海外旅行が今ほど一般的でなかったという時代背景もあると思います。機内での400問クイズを突破してグアムに降り立った人の中には、海外は初めてという人もいたくらいです。私が大学生の頃でさえ、エイビーロードやエイチ・アイ・エスのおかげで、学生でも安価に海外旅行に行けるようになっていましたから。

 

ですから、いくら福留功男さんが「ニューヨークへ行きたいかーっ!!」と絶叫したところで、あの頃のようなエネルギーに満ちた番組にはならないのでしょうね。「いや行ったことあるしwww」みたいな空気になるんだろうなぁ。

 

バブル絶頂期へと向かう途中の、日本中が熱気に満ちていた時代でなければ成り立たない企画だったのでしょう。番組の終了がバブル崩壊後の1992年という事実をみても、時代が作り出した名番組、と言えそうです。

 

とはいえ、私の海外に対するあこがれを大きくするには十分な番組でした。

 

あれほどニューヨークを目指すお兄さんやお姉さんたちを見てあこがれた私ですが、アメリカは西海岸しか行ったことがありません。すでに40歳に届こうかというオッサンになっちまいましたが、今「ニューヨークへ行きたいかーっ!!」って福留さんに言われたら、絶叫しながら拳を突き上げるかもしれません(笑)

 

それでは今日はこの辺で。

「西武池袋線 vs 東武東上線」の調査から考える首都圏の鉄道

いろんなニュースをあさっていたら、こんなのに出くわしました。

suumo.jp

 

この調査によると、各沿線の好きなところ・気に入っているところの1位と2位は「どこに行くにも便利」と「ほかの沿線に乗り換えしやすい」だそうです。

 

私、西武池袋線沿線に住んでますが、たしかに池袋まで行けばJR(山手線・埼京線湘南新宿ライン)、丸ノ内線有楽町線副都心線にアクセスできますし、六本木方面に行くなら練馬で大江戸線に乗り換えれば楽ちんです。

 

でも、両沿線を選んだ人、特にマンションや戸建住宅を購入した人の場合は、本当の1位の理由って田園都市線や中央線といった人気路線よりも安いからじゃないでしょうか(笑)

 

東武東上線の沿線には住んだことがないのでよくわかりませんが、少なくともここ数年の西武グループの沿線開発への力の入れ方はすごいと思います。

 

例えば石神井公園駅。駅舎はキレイで立派ですし、駅周辺も徐々にオシャレな街に生まれ変わりつつあります。駅から石神井公園へ向かう途中にパチンコ屋がひしめいているのはアレですが、西武グループはおそらく、この駅と石神井公園を中央線で言うところの吉祥寺と井の頭公園のような存在にしたいのではないかと思います。

 

それから、西武線で言えば秩父の存在も忘れてはいけません。こちらも京王線で例えると高尾山のような存在として売り出したいという思惑が見え隠れしています。こういうのがあると、外から来る旅行者のような沿線民以外の利用者も増やせますからね。

 

近年の鉄道会社は、鉄道事業を成功させるためには、沿線価値の上昇が必須と考えのもとに経営計画を立てています。沿線に住む人が増えれば鉄道の利用者も増える、と。しかも高尾山や秩父のような観光地を後背地に持っていれば、特急などの乗車率も高まりますから、開発に必死になるのもわかります。

 

西武グループの場合、数年前に再上場を果たし、堤一族の呪縛から逃れるために沿線価値を上げなければならない、という意図もありそうですけどね(笑)

 

以前、西武新宿線沿線の賃貸に住んでいた時に、不動産屋のおばちゃんが西武新宿線の始発駅が新宿駅に乗り入れてなくて新宿歌舞伎町にあるのは、堤さんが女好きだったからに決まってるわよ!」って言ってました。ウソかホントか知りませんが、100%否定もできないくらい堤一族(というか義明氏)の影響力がすごかったわけで、それだけに不祥事以降のイメージダウンも大きかったのでしょう。

 

ちょっと話がそれましたが、首都圏はJRを含めた鉄道会社がしのぎを削り合っている状態。それぞれに特色があっていいと思いますよ。

 

それでは今日はこの辺で。

日産スカイライン60周年 ✕ 大相撲の懸賞幕

今年は日産スカイラインの生誕60周年。

 

当然60周年記念の限定仕様車もリリースされています。

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画像:日産自動車公式ウェブサイト(http://www2.nissan.co.jp/SKYLINE/exterior.html

 

インフィニティエンブレムの是非は置いといて、セミアニリンレザーシートとか本木目のトリムとかBOSEのサウンドシステムとか、なかなか豪華な仕様のようですね。

 

現行スカイラインにはクーペがなく、すっかりミドルサイズセダンとして定着してしまった感があるのは寂しいところ。時代の流れですから仕方ないか。メルセデス・ベンツがCクラス(セダン)の競合車とみなしているくらいですからね。(でもスカイラインの2リッターモデルにCクラスのエンジン供給してるじゃんwww)

 

さて、スカイラインが60周年ということで、日産はなんと大相撲夏場所に懸賞幕を掲出するそうです。

newsroom.nissan-global.com

 

懸賞幕の一部がこちら。(以下の画像は上記リンクのニュースリリースより)

 

これは「タイトル」だそうです。

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こちらは「初代」。

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そしてこれが現行の「13代目」。

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背景のモチーフは浮世絵、富嶽三十六景だそうです。

 

プレスリリースによると『日本の最高峰である「富士山」と、常に時代の先端を駆け抜けてきた「スカイライン」の60周年という歴史の節目を重ねあわせた』とのこと。

 

インフィニティエンブレムを付けているのに世界を目指さなくていいのかという疑問もなくはありませんが、大相撲という舞台で掲出するならこれでいいのかもね。

 

それでもスカイラインのターゲットって大相撲ファンの層だったっけという疑問は残りますけどね(笑)

 

◯周年をきっかけにあの手この手で露出を図るというのは、私は悪いことだとは思いませんし、むしろもっと露出があってもいいかな、とも思っています。

 

好きなモデルだけに、スカイラインが製造中止にならないよう、しっかりマーケティングをして販売につなげてほしいものです。

 

それでは今日はこの辺で。

産業観光と自動車産業

「産業観光」という言葉をご存じでしょうか?

 

平たく言えば、訪れた土地に根付いている産業の過去・現在(・未来)を見せる観光資源として活用し、人を呼び込もうということです。

 

最近では外国人旅行者を誘致する策としても注目されています。

 

例えば、岐阜県関市とその周辺は「刃物の町」として知られるようになったのなどが、産業観光としての例と言えるでしょう。

 

「観光資源がない」と嘆く自治体などが目を付けることが多く、その姿勢と努力には頭が下がります。

 

欧米などでは一般的なんでしょうか。そのあたりは研究したことがないので何とも言えませんが、自動車メーカーの場合はそれぞれの歴史をさまざまな趣向を凝らした展示で見せるミュージアムを持っていることがあります。

 

例えば、イタリアのフェラーリミュージアムなんていいですよね。

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画像:Museo Ferrari Maranello公式ウェブサイト(https://musei.ferrari.com/en/maranello

 

ドイツならポルシェミュージアムも行ってみたいです。

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画像:ポルシェ・ジャパン公式ウェブサイト(http://www.porsche.com/japan/jp/aboutporsche/porschemuseum/

 

日本のメーカーだと、やっぱり愛知県のトヨタ博物館でしょうか。

www.toyota.co.jp

 

昨年から展示のリニューアルを進めてきて、今年には本館3階のリニューアルも終了。トヨタのクルマだけでなく、日米欧における戦後のモータリゼーションの進化がわかるような展示になっているそうです。こちらも行ってみたいなぁ。

 

自動車産業は歴史があって、その国の基幹産業でもあるわけですから、こういった博物館で広報するというのもメーカーが背負う社会貢献のひとつなのでしょうね。

 

前段の産業観光絡みの話題に戻りますが、このブログでも何度か書いているとおり、観光とは「その国の光を観る」というのが語源だと言われています。

 

そういう意味では「観光資源がない」場所なんて、この世には存在しないはず。「産業観光」という言葉が死語になる日が来たその時が、日本が真の観光立国になったと言える日なのだと思います。

 

それでは今日はこの辺で。

ホノルル線でJALとANAの競争激化へ!

先月末に発表されたANAホールディングス中期経営戦略によると、全日空の国際線はリゾート路線を強化する方針が明らかになりました。

 

Aviation Wireの記事にも書かれていますが、短距離国際線にはA320neoを投入するほか、成田/ホノルル線にはA380を投入するそうです。さらにホノルル線には、ビジネスクラスにフルフラットシートを導入したB787-9を投入するんだとか。

 

その他の施策も含め、私にはかなり攻めているように思えます。

 

だって、ハワイはこれまでJALが牛耳ってきた路線。そこに真正面から堂々と殴り込みをかけようってわけですからね。

 

閑散期の需要喚起策としてホノルルマラソンの冠スポンサーになったり、10年くらい前からは自転車のセンチュリーライドにも力を入れ始めるなど、JALとしてもこれまで投資してきた額が大きいだけに、そう簡単にパイを奪われるわけにはいかないと思いますが。。。

 

ただ、最近のJALに対して1点だけ声を大にして言いたいのは、、、

 

税金を投入してもらい、負債を踏み倒したことで立ち直ったのを忘れてやいませんか

 

ということ(笑)

 

一時期ANAと合併するんじゃないかなんて笑い話もありましたが、本当は笑ってられないくらい謙虚にやってほしいのですけど。ナショナルフラッグキャリアが破産するところまでアメリカの真似をしなくてもいいのにね(笑)

 

ちょっと遠回りな言い方になりましたが、そんなJALの姿を見ているだけに、ANAの攻めの姿勢は経営計画にも現れるのかな、と思っています。

 

いずれにしても、競争によって利用者に選択肢が生まれるのは歓迎すべきことです。

 

卑怯な手を使って相手を蹴落とすのではなく、消費者に答えを出させる正当な競争により、良きライバルとして切磋琢磨してください。

 

と、ハワイに行ったことのないのびーが偉そうに語ってみました(笑)

 

それでは今日はこの辺で。