「ニューヨークへ行きたいかーっ!!」のおもひで
私が小・中学生の頃、日本テレビ系列で毎年放映されていたのが『アメリカ横断ウルトラクイズ』でした。
ウルトラクイズは「知力・体力・時の運」のキャッチフレーズに表れているように、クイズが得意なだけでは優勝できません。成田まで行ってもジャンケンで負けたら終わりですからね(笑)
大学生になったら絶対に出るんだ!との思いを胸に秘めてはいましたが、私が大学生になるはるか前に番組は終了。大学2年のときに1度だけ復活しましたが、その頃には私の頭の中から「ウルトラクイズ」の文字は抜けてしまっていました。(今日のタイトルを見たらまるでウルトラクイズに出たみたいですね。失礼!)
現在、ケーブルテレビの「ファミリー劇場」というチャンネルで、これの再放送をしています。なんだか懐かしくて、ついつい見ちゃうんです。
後楽園球場(東京ドームができる前ですから)での◯✕クイズで走り回る当時の若者の表情を見ると、本当に楽しそう。おそらく今はスマートフォンなどですぐに検索できちゃいますから、同じ形式で実施しようとしても、クイズとして成り立たないのかもしれませんね。
ただ、若かりし頃の徳光和夫さんが、「胸の大きな女性はレントゲン写真が写りにくい。◯か✕か?」という問題で、間違えて落選した女性をつかまえて、「ちなみに胸は何センチあるの?」なんて聞いてるあたりは、今ならBPO入り待ったなしでしょう。少なくとも番組内で謝罪コメントが出るはず。
大らかな時代でしたね(笑)
参加者が輝いて見えるのは、海外旅行が今ほど一般的でなかったという時代背景もあると思います。機内での400問クイズを突破してグアムに降り立った人の中には、海外は初めてという人もいたくらいです。私が大学生の頃でさえ、エイビーロードやエイチ・アイ・エスのおかげで、学生でも安価に海外旅行に行けるようになっていましたから。
ですから、いくら福留功男さんが「ニューヨークへ行きたいかーっ!!」と絶叫したところで、あの頃のようなエネルギーに満ちた番組にはならないのでしょうね。「いや行ったことあるしwww」みたいな空気になるんだろうなぁ。
バブル絶頂期へと向かう途中の、日本中が熱気に満ちていた時代でなければ成り立たない企画だったのでしょう。番組の終了がバブル崩壊後の1992年という事実をみても、時代が作り出した名番組、と言えそうです。
とはいえ、私の海外に対するあこがれを大きくするには十分な番組でした。
あれほどニューヨークを目指すお兄さんやお姉さんたちを見てあこがれた私ですが、アメリカは西海岸しか行ったことがありません。すでに40歳に届こうかというオッサンになっちまいましたが、今「ニューヨークへ行きたいかーっ!!」って福留さんに言われたら、絶叫しながら拳を突き上げるかもしれません(笑)
それでは今日はこの辺で。