神戸で新幹線「500系」に遭遇した話
尖ったフォルムが特徴的で、東海道新幹線の「のぞみ」としても運転されていた新幹線500系。
「鉄道の未来」を予感させるスタイリングで、私の好きな電車の1つでした。
N700系の登場により、500系は「のぞみ」としての運転を終え、東海道新幹線からも退役。その後は山陽新幹線区間で8両編成の「こだま」として運用されているという話は聞いていたのですが、先日の神戸出張の際に、新神戸駅でその姿をちらっと見ることができました。
ちょうど発車したところだったので、残念ながら写真を撮ることはできなかったのですが、なんだか嬉しかったです。
まるで、かつて沢村賞を獲得したエースピッチャーが、ベテランになってからは中継ぎで文句も言わずに投げているような姿とでも言えばよいでしょうか(笑)
ちなみに500系は、空力を考慮して設計された尖ったフォルムのために、先頭と最後尾の車両は客席数が少なくなるなどの問題も抱えていました。
営業的には決して万々歳の車両ではなかったのでしょうね。
今の主戦力はN700系ですが、この電車もいずれは500系のような扱いになるのでしょうか。。。
私が大好きな東北新幹線のE5系も、そういう扱いになると思うと、運用されているうちにたくさん乗っておきたいな、なんて思います。
それでは今日はこの辺で。
追悼・兼高かおるさん
旅行ジャーナリストの兼高かおるさんが1月5日、心不全で亡くなっていたことがわかりました。
日本人の海外旅行が一般的でない時代に、『兼高かおる世界の旅』(TBS系)という番組でさまざまな国の様子をレポートし、後の海外旅行ブームへとつなげた功績はとてつもなく大きなものだと思います。
私は1度だけ、兼高かおるさんと間近に接する機会がありました。
当時勤めていた会社の創業者が亡くなり、都内ホテルで「お別れの会」を開催した際に、献花に来てくださったのです。
私はお別れの会の運営スタッフとして駆り出されていた身ですから、兼高さんと直接お話することはできませんでした。
会場での兼高さんは、列席者から記念撮影やサインを求められてもにこやかに対応されており、誰にでも優しく接していたのを覚えています。(亡くなった創業者の親族は我々スタッフに対してものすごく傲慢だったので、兼高さんとのコントラストが余計に際立ちましたwww比べるのも失礼ですね)
享年90ということですから、「お別れの会」のとき77〜78歳くらいだったはずです。
お歳なのはわかっていましたが、背筋はピンと伸び、後期高齢者とは思えない華やかさのある方だったと記憶しています。
後に聞いた話では、80歳を過ぎてもやっぱり世界中を旅していたそうです。スゴイ。。。
で、こんな風に書いている私ですが、実は兼高さんの番組を見たことがありません(汗)
私が海外で生活してみたいという強い思いを抱くきっかけとなったのは、『海の向こうで暮らしてみれば』(TBS系)という番組でした。
余談ですが、今も放映されている『世界ふしぎ発見!』もTBS系ですから、兼高さんの番組以降、TBSには世界の魅力を紹介するような風土が脈々と受け継がれているのかもしれませんね。
私の場合は、その後に出会った沢木耕太郎さんの『深夜特急』や、ロバート・ハリスさんの『エグザイルス 〜放浪者たち〜』という本が、海外志向の火に注いだ油となったわけですが。。。
現在の旅行業界のマネジメント層には、兼高さんのファンは少なくありません。
おそらく、私が『海の向こうで暮らしてみれば』を見たり、『深夜特急』や『エグザイルス』を読んだりして感じた高揚感を、兼高さんの番組や著作から感じ取り、旅行業界に足を踏み入れた人も多いと思います。
旅行業界の偉い人たちにも多大な影響を与え、地球180周分もの距離を移動するというエネルギッシュな人生を送った兼高かおるさん。
ご冥福をお祈りいたします。
それでは今日はこの辺で。
神戸のアシックスミュージアムで大興奮!
今日は取材で神戸のアシックス本社に行ってきました。
ある大手出版社の雑誌に掲載される、ランニングシューズの記事広告の執筆を担当させてもらうのです。
売上の大部分は旅行業界やクルマ関連の仕事ですが、興味がある分野が多岐にわたるので、まさに「なんでも屋」の本領発揮といったところです(笑)
今月中旬に発売されるシューズの開発担当者へのインタビューがメインだったのですが、アシックスのランニングシューズで最も有名と言っても過言ではないGEL-KAYANOの生みの親である榧野俊一さんも同席してくださいました。
私もKAYANOユーザーですからね!
アシックスの生ける伝説にお会いでき、もう大興奮でした。
ちなみに榧野俊一さんからはさまざまな裏話をお聞きできたのですが、書籍化できそうな内容なので、ここで書くのは控えておきます。
インタビューというのは、一般的には会議室や応接室で行うことが多いのですが、今日はアシックス担当者のご厚意で、社員しか入れない「アーカイブ室」という部屋で行われました。
この部屋には、アシックスの歴代の製品がすべて収められています。
ランニングシューズだけでなく、プロ野球選手のシグネチャーモデルのグラブやバット、スパイクなどもありました。
我らが東京ヤクルトスワローズの坂口智隆選手のバットもあり、終始楽しい思いをしてきました(笑)
ちなみに神戸のアシックス本社には、アシックスミュージアムが併設されています。
こちらは一般公開されており、誰でも無料で見学が可能。私も取材が終わった後に見学してきました。
オリンピックや世界選手権で優勝した選手が実際に使っていたシューズやユニフォームが展示されていましたし、陸上・短距離の桐生祥秀選手が9秒98を出したときのスパイクなんて、触っていいよというコーナーにありました。
ここぞとばかりに手にとって眺めてきたのは言うまでもありません(笑)
ミュージアム内は写真撮影が禁止されているので、ここで紹介することはできません。
神戸に行く予定がある方で、スポーツに興味のある方はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
日本のスポーツ史の一部を知ることができますよ。
それでは今日はこの辺で。
留学中に仲良くなった人はみんな「いい人」か?
なんだか重苦しいタイトルにしてしまいましたが、今日は私がニュージーランド滞在中に出会い、日本で再会した人の話です。
主役の名はXさんとしておきましょう。ちなみに女性です。
人によって留学期間が短期・長期さまざまなので、とにかくいろんな人がクラスメイトとして出入りします。
しかし、Xさんは同じ語学学校に通っていたものの、私と同じクラスになったことはありません。
Xさんは、私の友人Yさん(北海道出身・女性)と仲の良い友達だったというつながりで知り合いました。
余談ですが、「友達の友達は友達」みたいなところがあって、1度でも会話をしたら「友達」みたいな雰囲気になることが多々ありました。
なので、たまにYさんやXさんを含む数人でランチを食べたり、飲みに行ったりしたこともあり、Xさんに対する印象は悪いものではありませんでした。
帰国後、北海道からYさんが東京に来るというので、Xさんも交えて飲もうということになり、久しぶりに再会。
その時点の私は、日本のメディア業界への就職活動中。なかなか決まらず悶々とした日々を送っていた頃でした。飲み会でもYさんとXさんにそんな話をした覚えがあります。
Xさんとは連絡先を交換して別れたのですが、数日後にXさんからメールが。
「ちょっと面白い話があるんだけど、◯日の夕方って空いてる?詳しいことは当日に現地で話す」
とのこと。
XさんはいわゆるOLではなく、ちょっと珍しい職業の人(国家資格が必要な仕事で、もちろん表社会の人)でした。さまざまな業界に知り合いがいる可能性があったため、私は「メディア関係の人を紹介してくれるのかな」なんて考えて、指定の日時に新宿へ向かいました。
新宿駅でXさんと合流して向かったのは、ある雑居ビルの3Fにある会議室。
Xさんに聞けば、「セミナーだ」と言うではないですか。
この時点でひょっとしたらヤバい話かもしれないという警報が頭の中で鳴っていたため、いつでも逃げられるように非常階段の位置だけは確認しておきました(笑)
「セミナー」が始まってみると、講師の男性が「人生にとって最も重要なのは健康だ」みたいな話をし始めて、そこから「給与所得だけでは好きなことはできない」とか「資産運用がどーたらこーたら」とかに発展し、挙句の果てには「会社員のベースアップなんて数百円の話でしょ?勘弁して下さいよwww」なんてあおり始める始末。
そしてついに「このサプリメントを紹介することで、その代金の◯%があなたに入ります!紹介した人がまた別の人に紹介すれば、さらに◯%が!サプリでみんなが健康になって、お金も入ってくるんですよ!」だと。
ネズミ講じゃん、これ(笑)
厳密に言えば、「無限連鎖講の防止に関する法律」で禁じられているネズミ講とは違う合法のマルチ商法やMLMだったのかもしれませんが、目の前で繰り広げられている話は、私からすればネズミ講以外の何物でもないわけで。(いま思うとあれはアム◯ェイだったのかなぁ)
何よりも驚いたのは、どう見てもネズミ講の話なのに、セミナー参加者の大半が目を輝かせてウンウン頷きながら聞いている姿でした。
洗脳された状態とでも言うのでしょうか。そういう人を目の当たりにするのは初めてだったので、とても新鮮に感じましたね。
とんでもねぇ所に連れてきやがったな、という意図を込めた真っ白い目をXさんに向けると、慌てて目をそらしましたwww
セミナー終了後、「初参加の人は登録しないと帰れません」って言われたらどうやって逃げようかな、なんて考えていましたが、そんなことは言われませんでした。(そういうのをやると違法になるんでしょうかね)
また、怖い人が出口を塞いでいる様子もなく、エレベーターに乗って1Fに降り、ビルを出ることができました。
私の白い目の攻撃を受けたXさんは、すでに私を勧誘する気は失せていたようですが、Xさんと顔見知りになっている周囲の男性陣は「食事でも行きませんか!?」と元気よく誘ってきます。
この段階では私も面白くなってきて、じゃあ食事にしましょうと会場近くのファミレスに入ったわけですが、約1時間半ほど「のびーさん、やってみませんか!」と熱心に誘ってくる洗脳されたいい大人の様子を堪能しました(笑)
ちなみに勧誘の文句は型どおりでした。「ライターとして成功するのびーさんをみんなで応援したい」とか「成功するまでの資金的なバックアップになる」とか。
前者の誘い文句に対しては「自分の文章一つで成功するつもりなので、他人の応援は不要です」と返し、後者には「金銭的に厳しい時期を経験していた方が将来のネタになる。邪魔しないでほしい」と言いました(笑)
別れ際には「勧誘する相手を間違えましたねwww 皆さんがやっていることは、僕の人生には一切関係ありませんので放っておいてくださいwww」と声高らかに笑い飛ばし、電車に乗りました。
帰りの電車の中で、Xさんの電話番号とメールアドレスを着信拒否にし、アドレス帳から消したのは言うまでもありません。
就職活動中という弱みにつけこむつもりだったのが見え見えで、心底腹が立った思い出となりました。
留学中という極めて短い期間、そして海外在住という極めて特殊な環境で出会った人(特に日本人同士)は、基本的に「いい人」に見えるものです。そのほとんどが「いい人」なのですが、たまーにXさんのような人がいるのも事実なのです。
これから留学やワーキングホリデーを考えている方は、現地で会う外国人だけでなく、日本人にもご注意されたし。
それでは今日はこの辺で。
何度でも書こう!今日から始まった出国税は税の原則から外れている!
今日から販売・発券される航空券に、1人1000円の出国税が上乗せされることになりました。
これについては、半月ほどまえにも書いています。
何度も同じことを書くようですが、あらためて私の主張をしておこうと思います。
主に訪日外国人のために使われる出国税は、受益者負担という税の原則から外れている!
こちらの記事でも、「〜無駄遣いをけん制している」という文言で締められている一説がありますが、、、
近年、訪日外国人旅行者の誘致が地方創生の切り札のように言われていますが、その事業を推進する「DMO(Destination Management Organisation)」というものが全国各地で発足しています。
収益を挙げながら旅行者を増やすという結果を出しているDMOがある一方で、多くのDMOは役人の天下り先になっているようです。
出国税がこんな天下り先に流れていくのであれば、さっさとこんな税金なんてやめちまえと思うわけです。
やはり厳しく監視していく必要がありそうですね。
それでは今日はこの辺で。
クルマの操作で「一番左のペダル」で思い浮かべるのは何?
もうずいぶん前の話ですが、現在の自宅が完成してから2ヶ月後くらいに、妻の友人たちが新築祝いを持って遊びに来たことがありました。
その際に話題になったのが、クルマの「一番左のペダル」について。
このときに遊びに来た友人4人のうち、3人がAT限定。
私とMT女子が「AT限定ならペダルなんて2つなんだから間違いようがない」みたいな話をすると、AT限定女子の1人が「ATもペダルは3つある!」と反論するのです。
一瞬みんなポカーンとしましたが、よくよく話を聞いてみると、「駐車する時に踏むじゃん!」とのこと。
なるほど、彼女が言っているのは足踏み式パーキングブレーキのペダルのことでした。
皆さんは「一番左のペダル」と言われたら、何を思い浮かべますか?
私にとってはやはりクラッチペダルです。
ニュージーランドにいるときにMTの三菱ギャラン(E30系)に乗っていましたから、左のペダルはクラッチ以外の何物でもないんですよね。
とはいえ、「ATでもペダルは3つある」というのは、新鮮な響きでした。
固定観念にとらわれてはいけない!
まあ、最近のクルマは電動パーキングブレーキが増えてきましたから、3ペダルATというクルマは見られなくなるかもしれませんね。。。
どうってことない話でした(笑)が、それでは今日はこの辺で。
まさかの太っ腹!キャセイが激安ビジネスクラス航空券をOKしたwww
キャセイ・パシフィック航空が約180万円ほどするビジネスクラスの航空券を誤って約7万円ほどで販売し、その価格で購入した人にチケットの利用を認めた、というニュースがありましたね。
世間では「なんと太っ腹な!」といった声があがっているようです。
上の記事には買った人のコメントが出ており、「一生に一度のお買い得か、もしくはミスか、その両方に違いない」と言っています。
普通に考えればミスに違いありません。
そこまでのディスカウントなら、プロモーション的に大々的に発表するはずですもんね。
今回はキャセイ・パシフィック航空が公式ツイッターで「自分たちのミスだけど、スペシャルプライスということで使ってくれや」と、ミスであることを認めたうえで、当該航空券の使用を認めています。
私は以前、旅行業界誌の編集部に身を置き、パッケージツアー等を購入した顧客から寄せられたクレームに対し、販売した旅行会社がどう対応したのかという事例を紹介しつつ、弁護士や業界団体の責任者がその対応は正しかったのか、という見解を述べるページの編集を担当していました。
そのときに、ネットで販売しているパッケージツアーの価格表示のミスに絡むクレームについて取り上げたことがあります。
15万円のツアーを誤って1万5000円と表示してしまい、購入した客の「この値段だから買ったのだ。差額は払わん!ツアーに参加させろ!」という言い分と、旅行会社の「表示のミスは大変申し訳ない。参加するなら差額を支払ってほしい。それが嫌なら1万5000円は返金する」という言い分が真っ向からぶつかった、というもの。(もう10年以上前の事例ですが、特定を避けるために金額はダミーです。ツアー内容についても触れません)
決着するまでにはいろいろと悶着があったそうですが、最終的にはこの客が主張を取り下げて返金を選択し、ケースクローズとなったそうです。
まあね、ツアーの内容からすると、とても1/10の価格で行けるものではないのは明らかだったようで、法的には取引は成立しない、という旅行会社の主張が通るそうです。
だからこそ、今回のキャセイ・パシフィック航空の対応が「太っ腹」と言われているのでしょう。
とはいえ、先の旅行会社の件といい、キャセイ・パシフィック航空の件といい、価格を入力した担当者とその責任者にはキツイお仕置きがあったのかもしれませんが。。。
それでは今日はこの辺で。