「ジョホールバル」が知られたのは、やはり「歓喜」のときから?
今日はちょっと違った視点から旅先について書いてみようかと思います。
サッカーやラグビーのワールドカップ、オリンピック、陸上競技や水泳の世界選手権といった大きなスポーツイベントが行われるのは、それなりの規模の都市がほとんどです。
今月開催された陸上競技の世界選手権はロンドンでしたし、昨年のオリンピックはリオ・デ・ジャネイロ。2020年のオリンピックは東京です。
ただし例外もあります。例えば冬季オリンピックが開催されたロシアの「ソチ」。ロシアのどの辺にあるのか、いまいちピンときませんよね。私は冬季オリンピックの開催地だと言われて初めて知った場所でした。
そして今から20年前、それまでまったく知られていなかった都市が、一躍有名になったのを、今でも鮮明に覚えています。
その都市とは、、、
ジョホールバルです。
サッカーのワールドカップ・フランス大会のアジア最終予選における第三代表決定戦で、日本がイランと対戦し、日本サッカー史上初めてのワールドカップ出場を決めた土地です。
今でも「ジョホールバルの歓喜」などと言われますから、若い方も聞いたことがあるかもしれませんね。ちなみにその4年前、1993年の「ドーハの悲劇」も対で覚えておくとよいですよ。歴史の問題には出ないでしょうけど(笑)
第三代表決定戦が行われたジョホールバルのスタジアムは日本人サポーターで埋め尽くされ、その様子を私もテレビ画面を通じて見ていました。当時の代表選手は今でも「中立国とは思えないような、最高のホームの雰囲気を作ってもらった」と話すほどです。
当時は今のようにネットが普及していたわけではありません。GPS機能付きのスマートフォンもありません。ジョホールバルなんて都市を知っているのは、ごく少数派だったはずえす。
でも、歴史的瞬間をこの目で見ようと、みんな必死で調べて現地に行ったんだろうなぁ。
そういった背景もあり、今ではジョホールバルは「マレー半島の先端にある都市」とか「シンガポールから行きやすい」などと知られています。
こうやって見ると本当に国境の街なんですね。
それから、私の留学時代の経験から言うと、スポーツの話ができると世界の人たちと仲良くなれる可能性が高まります。
ニュージーランド留学時代に出会ったノルウェー人には、トーレ・アンドレ・フロー(ノルウェー代表サッカー選手)の話をしたら、すごく喜んでました。極東から来た人間の口からその名が出るとは思わなかったようです。気分を良くしたのか、ビールを1杯おごってくれました(笑)
その後、彼は「キング・オブ・スキー」こと荻原健司のすごさについて、日本人の私に熱く語るという逆転現象も起きました。
スポーツイベントは知らない土地の名を知るきっかけにもなります。それに、旅先で出会った人と会話する際の共通の話題として、スポーツの話はもってこいなんじゃないかと私は思っています。
それでは今日はこの辺で。