ニュージーランドから帰国後のラグビー中毒はひどかった(笑)
いやー、日大のアメリカンフットボール部「フェニックス」に関するニュースがすごいですね。
ついに選手本人が記者会見をすることになるとは。。。
フィールド上で彼がやってしまったことは、スポーツ観戦が大好きな私からしても決して許されることではないと思いますが、罪を憎んで人を憎まず。
「フットボールが好きではなくなってしまった」という言葉はあまりにも重いですが、「高校時代に熱中した」ときの気持ちを再び持てる環境で、再起する道筋を作ってあげてもよいのではないでしょうか。
それにしても、日大のオトナたちは一体何をしているのか。
あまりメディアでは言われていませんが、日大は来年が創立130周年なんですよね。
フェニックスはそんな日大の看板クラブですから、今年12月の甲子園ボウルで優勝して130周年に花を添えたいと考えていた(いる?)はず。だから、その最大の障壁となる関西学院大学の、しかもプレーを牽引する司令塔のQBを狙ったのではないか、と。
事後対応がグダグダなのも、そのあたりのせめぎ合いがあるんじゃなかろうか。
これはあくまでも私の推測ではありますが、当たらずとも遠からずな感じがします。
私の出身大学も関東のアメフトの強豪校の1つのため、「まさかウチも!?」と不安になりました。が、どうやらここ数年、母校のアメフト部は率先して安全性や競技の魅力を伝える側に回っていたようなので、その点はOBとして一安心。
15大学の監督会が発表した共同宣言により、後になって「◯◯大学も同じ体質だった」なんて出てくる可能性もなくなりましたからね。
そして今回の騒動のせいで、とばっちりを受けている競技の1つがラグビーではないでしょうか。
関西学院大学の最初の記者会見の後、アメリカンフットボールとラグビーの違いがわからない人たちから、日大ラグビー部にも多くの批判が寄せられたようです。
まあね、どっちの競技も歪んだ球楕円形のボールを使ってますし、フィールド上に立ってる選手の数は多いし、スポーツに興味のない人からすれば混同するのも仕方ないのかな、と。
義父がかつて勤めていた企業には、社会人アメフトの強豪チームがあったことで、ライスボウルを観に行ったこともあったそうなのですが、私にその話をするときの妻は「お父さんが観に行ったラグビーの試合でね〜」って必ずと言ってよいほど間違えているんですよ。
私が何度訂正して教えてあげても「お父さんが観に行ったラグビーの試合〜」となってしまう(笑)
彼女の認識がどうというのではなく、おそらくスポーツに興味のない世間一般の認識はそんなところなのだと思います。日本ではメジャースポーツじゃないし。
ただ、どちらの競技も大好きな私から、あらためて言っておきたいのですが、、、
ラグビーとアメリカンフットボールは別の競技です!
来年は日本でラグビーのワールドカップが開催されるっていうのに、こんな誤解によってラグビー日本代表「ブレイブブロッサムズ」を応援する人が減ってしまうとしたら、それこそ日大の罪ですよ。
さて、やっと本題(笑)
現在日本では変な方向に誤解する人が増えているラグビーですが、私が2年ちょっと過ごしたニュージーランドは、ワールドカップ優勝3回(うち2回は連覇)という、自他ともに認める世界最強のラグビー大国です。
トップ選手が競う大会だけでも、NPC(国内地区対抗戦)、代表シーズン、スーパー12(現在のスーパーラグビー)、代表シーズンといった具合で年間スケジュールが動いており、友人のニュージーランド人が「We can't stop Rugby!!」って言うほど年がら年中ラグビーやってます。
もともとラグビーを見るのは好きでしたが、日本のラグビーシーズンは秋から冬にかけての4カ月程度。
ニュージーランドに2年もいるとすっかり年がら年中ラグビーというサイクルにはまってしまい、帰国してからしばらくはラグビーの試合が観たくて観たくて、気がついたらラグビー中毒の禁断症状みたいなのが出るほどになってました(笑)
私が帰国したのは8月でしたが、関東大学ラグビーリーグ戦が始まると、母校の試合を観戦するため秩父宮ラグビー場に足を運んだり、冬の全日本大学選手権で勝ち上がったときは、国立競技場まで観戦に行ったりしたものです。
しかも、日本では「ラグビー観に行こうよ」って誘っても、反応してくれる人はあまりいません。
だから仕方なく1人で見に行きました。
秩父宮ラグビー場や国立競技場に行っても、目の前で展開されるラグビーはスピードも遅く、戦術も目をみはるようなサインプレーはない。密集の攻防でファイトしている様子もないし、しょーもないミスや不要なペナルティも多くて、日本の学生ラグビーのレベルの低さにがっかりしたのを覚えています。
つい数ヶ月前に見たラグビーでは、日本の大学生と同世代の選手が国を背負って立派に戦っていたのに!(今思うとオールブラックスに名を連ねる20歳や21歳と比べたら可哀想ですがwww)
数試合観戦して慣れてくると、「こういうもんだ」と受け入れ態勢が整うから不思議なもので、あまり気にならなくなりました。
むしろ、ポッカリ開いたラグビーの穴を大学ラグビーが埋めてくれたことに、今では感謝の念しかありません。
帰国後に多かれ少なかれこういう「禁断症状」が出るのは、「留学や駐在などでその国のものを好きになってしまった人あるある」だと思います(笑)
言い方を変えれば、滞在中にとても良い体験ができたことの証でしょうね。
今後、留学などで海外での生活をする希望のある人は、そういう熱中できるものを見つけると現地で楽しく生活できますし、帰ってきてからも大切な思い出としていつまでも忘れないと思いますよ。
それでは今日はこの辺で。