ザイテングラートの記事のアクセス急上昇。夏山登山でも皆さんどうかお気をつけて
先日、富士山で安全誘導員の男性が台風12号の影響による強風で動けなくなり、救助隊と5合目まで下山したものの、その後溶体が急変して亡くなったというニュースがありました。
死因は低体温症とみられるとのこと。
夏でも高地では気温が低いわけですし、亡くなられた男性は安全誘導員ということで装備不足というわけでもなかったと思われます。
無事に登頂して達成感を得たり、こんな(↓)素晴らしい眺望を楽しんだり、登山には楽しい一面があります。
しかし、今回の富士山のような事故が起きてしまうのも山の顔です。
私も常に細心の注意を払って登りたいと思います。
そんな夏山シーズンになると、タビグルマ雑記帳のアクセス解析に変化が現れます。
7月中旬から上位に顔を出すのがこちら。
一昨年、5年越しで奥穂高岳に登頂した後に書いたものです。
この年は私たちが山に入る前の2週間ほどで3人がザイテングラートで滑落死するという、現地のタクシー運転手が「珍しい」と言うほど事故が発生していました。
実際に登った方はおわかりいただけると思いますが、無雪季のザイテングラートはそこまで険しいルートではありません。
ただし、斜度がキツく長いので、ある程度の脚力がないと、集中力を保ちつづけるのが難しくなるのかもしれません。集中力が低下すると、一部で岩に書かれた◯印と✕印が見えにくい場所があるので、誤った方向に進んでしまうと滑落の危険性が増してしまうコースではあります。
登るスピードにはこだわらず適度に休憩しながら登れば、問題なく登れるはずなのです。
ぜひ、時間に余裕を持ったスケジュールを組み、悪天候や体力的につらければ撤退する勇気を持っていただければ、と思います。
5年連続で奥穂から撤退してきた私が言うんですから、これだけはホントです(笑)
それでは今日はこの辺で。