やっぱりリコールになった。日産の無資格従業員による完成検査問題
日産の無資格従業員が車両の完成検査を行っていた問題で、日産の西川社長が昨日記者会見を行い、約121万台のリコールを届け出る方針だと発表しました。
思っていたよりもコトが大きくなってきました。。。
日産のニュースリリースでは対応方法が明らかにされています。
一部の報道によると、121万台のリコールには250億円程度の費用がかかるそうです。
ほんのちょっとだけテキトーにやってしまった代償は大きかったですね。
西川社長は会見で「工程内の検査が多く、この部分は検査を(する資格があると)登録された人でないといけない、という認識が多少薄まっていたのかもしれない」(日産、121万台リコールへ 費用は250億円以上か:朝日新聞デジタル)と弁明したようです。
ん?
「この部分」って、完成検査ですよ?
いわばゼロ回目の車検なのに、有資格者でないといけないという認識が薄まっていたですと?
言い訳としてはちょっと苦しいようにも思いますけどね(笑)
三菱がやらかした時の言い訳と似てきている、かな?
可哀想なのは販売店。ただでさえ忙しいのに、メーカー側の不祥事で余計な仕事が増えるなんて。。。
上期の決算月である9月を過ぎているのがせめてもの救いでしょうか。
今後、第3者による調査が進んでいくことかと思いますが、日産にはその結果をしっかり受け止めて再発防止に努めてほしいと思います。
それでは今日はこの辺で。
「自動運転」というメーカーの表現にあらためてNO!
このブログでも繰り返し主張してきたことですが、あらためて。
自動車メーカーが「自動運転」と表現しちゃダメ!
「自動運転」と言われると、クルマに乗り込んだらスイッチを押すだけで目的地まで連れて行ってもらえる=運転の放棄を連想するものです。
最近では日産が「スイッチ1つで自動運転」なんてテレビCMを放映していますが、本当にあれはやめてほしい!
私だけでなく、同じ主張をしているモータージャーナリストもいました。
記事の至る所ににスバルをヨイショする表現が散りばめられていますが、基本的な主張は私と同じです。
少し長い記事ですが、お時間のある方で「自動運転」と呼ばれているものに興味のある方には、ぜひ読んでいただきたい。
人が乗っている以上、人による操縦が主体です。
そしてシステムは、あくまでも疲労の軽減や事故を起こす確率を低減する支援を行うもの。
便利な機能だけど、システムの特性を理解していないがために、事故に遭う確率が上昇しました、では話になりません。
自動車メーカーが「人馬一体」ならぬ「人車一体」を目指すのであれば、人が必ず介入するシステムにとどめておいてほしいな、というのが私の要望です。
それでは今日はこの辺で。
ニュージーランドで経験した日本にはない「夏時間」の思い出
いよいよ今日から10月ですね。
ちょっと前に2016年の年越しをしたような気がする(?)のですが、もう2017年の年越しまでカウントダウンという気持ちになってきます。
そして秋に入ると涼しくて快適なのですが、日が短くなるのでちょっと寂しい気持ちになるのも事実です。
もう16年も前になりますが、私が2年ちょっと過ごしたニュージーランドは南半球の国ですから、日本とは季節が逆になります。なので10月は初夏にあたるでしょうか。日本ほど四季がはっきりしているわけではありませんが、それなりに季節の移り変わりを感じることはできます。
そんなニュージーランドには、日本にはない「夏時間」という制度があります。現地では「デイライトセービング(Daylight Saving)」と呼ばれています。
ニュージーランドで生活するうえでは、9月の第4日曜日に時計の針を1時間戻す必要があります。
また、デイライトセービングが終わるのは4月の第1日曜日だったと記憶しています。
デイライトセービング期間中は、日本との時差は+3時間から+4時間になります。なので22時くらいまで明るいんです。
ちょうどクリスマスの頃に訪れたクイーンズタウンは、夏真っ盛りということでこんな感じです。
21時過ぎに撮った写真ですが、夕焼けがキレイでした。
ちなみにデイライトセービングが終了する4月の第1月曜には、日本人をはじめアジア諸国の留学生は遅刻者が増えます。慣れていないから時計をそのままにして目覚ましが1時間遅れて鳴った、なんていう言い訳を何度か聞きました(笑)
1週間程度の旅行では、9月の第4日曜日や4月の第1日曜日を含む日程でない限り、これを体験することはできません。ニュージーランドを旅行で訪れる多くの人は経験できないことになります。(他にも夏時間を導入している国はたくさんありますから、どこかで体験できた人もいるかもしれませんがw)
運良く(悪く?)そのタイミングでサマータイムを導入している国を訪れる方は、ぜひご注意ください。飛行機の出発時刻とか間違ったら笑えない冗談になりますからね。
さて、「日本でもサマータイムを導入すれば…」なんて声を稀に聞きますが、おそらく「明るいうちは会社で仕事をしろ」なんていう漆黒の経営者が出てくるでしょうから、日が長いことを活用できる人は多くならないでしょうね。
ニュージーランド人なんて金曜の16時前に「Have a nice weekend !」なんて言って帰っていっちゃいますからね。そんな現地企業の社員の姿を何度も目にしました。オープンカフェでは15時頃からビール飲んでる現地人が多いですし。
19時過ぎまで仕事をしていたら、真顔で「日本人はなんでそんなに働くんだ?」って聞かれたこともあります。だってまだ19時じゃん(笑)
そういうのを羨ましいライフスタイルだなぁと思いながら、日本人同士では「ニュージーランドは先進発展途上国だよね」なんて言ってましたっけ。
仕事に対する考え方が日本とは180°違いますから、かの地の制度を真似たところで、必ずしも日本の幸福には直結しないとは思います。混乱による弊害の方が大きいかも。
長期間、現地で生活できたことで、価値観がまるっきり異なる様子を肌で感じられました。若いうちにそういう世界があることを自分の目で見られたというのは、何物にも代えがたい経験でした。
留学やワーキングホリデーで海外に行こうと考えている方は、日本との違いを楽しむ心の余裕を持って出発していただきたいと思います。
それでは今日はこの辺で。
「在庫車の登録停止」って…。日産の明るい話題を書いた直後に!
あーあ、こんなニュースが出ちゃいましたね。
日産のリリースでは大したことが書かれていません(トップページにすら掲載していない)が、レスポンスの記事が分かりやすいと思います。今回の件の何が問題なのかについて、興味・関心のある方はこちらをどうぞ。
それにしても昨日、このブログでシルビア復活=明るい話題(私のセンチメンタリズム全開でしたがw)について触れたばかりなのにね…。
一番面倒なのは、過去3年間と言っているけれど、実際にはいつから認定者以外の検査員が完成車検査を行っていたかわからないということ。
わからないくらい前から状態化していたのか、それともどのくらいの影響が出るか判明するまで具体的な発表を控えているのか。
まさか、カルロス・ゴーン氏のCEO就任後からだったりして。
徹底的な合理化を進めてきた人ですから、彼が経営に加わってから現場では有資格者でない人が完成車検査を行っていた、なんて可能性も否定できないでしょうね、少なくとも現時点では。
株価に影響しないように、記者会見は金曜の19時というタイミングでしたが、今後の調査結果によっては大ダメージになりかねません。
私の父はずーっと日産のクルマを乗り継いできていますから、もしこれまで乗ってきたクルマの完成車検査も有資格者ではない検査員が行ってきたものだったのでは?なんて考えちゃいます。
たしか現在乗っているノートも1回目の車検を迎えるかどうかというタイミングですから、ひょっとすると対象になるかもしれませんね。
ありとあらゆる不祥事を起こしてきた三菱自動車を買収した日産自動車ですが、こうなると後ろめいた者同士がくっついたんじゃないか、と穿った見方をしてしまいます。
テレビCMでは永ちゃんに「やっちゃえ、日産」とか言わせてきましたが、今の状態だと「やっちまったな、日産(笑)」ですね。
せめて記者会見で言っていた「安全性に問題はない」という部分だけは真実であることを信じながら、今後の調査結果を待ちたいと思います。
それでは今日はこの辺で。
日産シルビア復活のネタで思った。「デートカー」って死語だよね(笑)
数日前のネタですが、日産が15年ぶりにシルビアを復活させるんじゃないか、というニュースが飛び込んできました。
リークされた画像を見る限り、ネット上の大半の見解と同様ですがレクサスっぽい顔ですね。。。
コンセプトモデルが来月の東京モーターショーで発表されるとの噂もありますから、細かいことは発表されてからあれこれ述べてみたいと思います。
気になったのは、シルビア復活を報じるメディアの多くが、かつて「デートカー」として一世を風靡したという類の表現を用いていること。
1980年代から1990年代初頭にかけては、たしかにこんな言葉があったなぁ、と。
私は1990年代初頭に中学生だったわけですが、クルマ好きの友人とR32スカイラインの話をしていたら、それを耳にした女の子が「私、シルビアがいい!」って話しかけてきましたっけ。
時代的に考えても、その子が言っていたのはS13シルビアのことだと思います。
S13といえば、大ヒットしたモデルですよね。
タミヤさんからもキット化されています(笑)
タミヤ 1/24 スポーツカーシリーズ No.78 ニッサン シルビア K's プラモエル 24078
- 出版社/メーカー: タミヤ
- 発売日: 1989/01/31
- メディア: おもちゃ&ホビー
- クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
タミヤの話をし始めると年が明けちゃいますのでこのへんにしておきます。
とにかく福島県のド田舎に住む女子中学生にまでカッコイイと思わせるモデル、つまり「デートカー」だったということになります。彼女は大人になってS13の助手席に座っている自分を想像していたのかもしれませんね。
残念ながら、私たちが大人になって運転免許を持てるようになった頃には、ステップワゴンやオデッセイが登場し、空前のミニバンブームが巻き起こっていた時代です。その女の子とは別々の高校に進学し、それ以降会ったことはありません。ですから、彼女がS13の助手席に座れたかどうかは知る良しもないのですが。。。
おそらく1990年代初頭というのは、ナウい(死語w)スポーツカーを所有して、助手席に女の子を乗せて「ちょっととばすよ」なんてカッコつけて言っちゃうのが、世の若い男性のステータスだった最後の時代かもしれません。
今こうやって文字にするとモーレツに恥ずかしい!(笑)
まあね、当時は若い女性も「ナウいスポーツカー=デートカー」に価値を見出していましたから、それはそれで良かったのです。
なんでもかんでも「コストパフォーマンス」が叫ばれる現代においては、「デートカー」なんてのはもってのほか。これこそ死語ですよ、死語。
今やクルマは燃費が良くて実用性がなけりゃ意味がない、という風潮ですし、そもそも都市部ではクルマを所有することすら無価値と考える人も多数います。そうでなきゃカーシェアリングなんてビジネスは生まれません。
いずれにしても、各メーカーが一生懸命クーペを開発してリリースしていますが、クーペは小金を持っている大人の道楽用という図式が定着しつつあるように思います。
当時と今とでは価値観が180°くらい違いますから、過去を思ってみても仕方ないんでしょうけど。。。
秋の空気になってきたもんだから、ちょっとおセンチ(これも死語w)になっちゃいましたね。
それでは今日はこの辺で。
山メシで使っている「EPI REVO3700」
今月は随分と山ネタが多いですが、これまでもテントについて書いたりしてきました。
今後も私が使っている山道具をちょこちょこと紹介していこうかと思います。
というわけで、今日は山行中の食事で欠かせないストーブ(ガスコンロ)です。
私が使っているのがこちら。EPIのREVO3700です。
これじゃわかりにくいですね(笑)
あらためてこちらです。
一番気に入っている点は、非常にコンパクトになるところ。ガスカートリッジから外してゴトクをたたむとこんな風になります。
当たり前ですが、付属の収納ケースもサイズがぴったり。
コッヘルの中にガスカートリッジを逆さまに入れて、その上にREVO3700を載せると、、、
フタがぴったり閉まります。
コッヘルはスノーピークのアルミクッカー SCS-008です。(かなり前に買ったものなので、今は型番が違っているかもしれません)
このフタは、ただ載っているだけなので、持ち運ぶ際にガタガタ音がするのが難点といえば難点。チタンでも同じだと思いますけど。
ストーブの話に戻りましょう。
EPIから販売されているスタビライザー(スタッフバッグ付)がなかなか使えるシロモノです。
山行中は平らな場所で調理できることの方が少ないですから、これは重宝します。(一番上に載せた写真でもわかると思います)
このように5段階で高さを調整できます。
実はこのREVO3700、燕岳の山行中に着火装置が不調に陥ってしまいました。帰ってきてから調べてみたところ、火花が赤い矢印のように飛ばなければならなかったところ、青い矢印のように飛んでしまっており、うまく着火しなかったようです。
手でちょいちょいと調整したら、すぐに元通りになりました。
まだまだ使います!
ちなみに、燕岳に同行した友人N君が使っているのは、プリムスの153ウルトラバーナーです。
これもREVO3700同様にかなりコンパクトになります。購入時には、EPIとプリムスで迷いに迷ったのですが、ガスカートリッジの緑色が気に入ったから、という理由でEPIに決めました(笑)
今回の燕岳山行では、アルファ米の不味さを再確認したようなところがありますので、今後はREVO3700を使って簡単な山メシを作っていこうと思います。
それでは今日はこの辺で。
いよいよ異業種から参戦!ダイソンがEVを作る日が来る!
いやはや、もう「自動車メーカーが〜」なんて言っているようでは時代に取り残されてしまいそうですね。
掃除機などで日本でもすっかりおなじみとなった家電メーカーのダイソンが、2020年までにEV市場に参入するそうです。
我が家でもハンディクリーナーを使ってます!
実はコレ、東京スバルが「成約の方にお好きな賞品をプレゼント」というキャンペーンを実施期間中に、ちょうどレヴォーグを購入してもらったもの。まともに買えば2万円くらいするのかな? まあ、我々は言ってみればクルマのオマケとしてもらったわけですが。
そんな「オマケ」扱いだったダイソンが、EVに参入するとは。。。
今年のフランクフルトモーターショーでは、ヨーロッパ勢(特にドイツ車勢)がEVを前面に押し出しており、今後の競争は激化の一途を辿りそうです。
そんな中、日本勢は、ハイブリッドやディーゼルを押しに押しています。またガラパゴス化が進んじゃうんでしょうか。そうなると海外市場で売れなくなるから経営的にも厳しいと思うんですけどね。
先日、日産が新型リーフを発売した際に「初代リーフを発売した時はEVを出すことが重要だったが、もうEVはあって当たり前」と主張していたのがせめてもの救いです。(沈静化した充電方式の問題で今後も一悶着ありそうですけど)
先週開催されたツーリズムEXPOの話ばかりで恐縮ですが、同イベントと日本経済新聞社が共催したフェアinフェアの「インバウンド・観光ビジネス総合展」もビッグサイトで行われていました。
そこには、これまで旅行・観光とは関係ないと思われていた企業や団体、つまり異業種と言われていた人たちがブースを出展し、続々と旅行・観光ビジネスに参入し始めている姿を目の当たりにしました。(上の写真はリコーのブースです)
もう「自動車メーカーだから〜」とか、「家電メーカーとして〜」とか、「旅行会社は〜」なんてことにこだわっていると、あっという間に取り残されるだけ。そんな時代の大きな転換点に差し掛かっていることを、我々も認識しなくちゃいけませんね。
日本の自動車メーカーが世界から取り残されないよう奮闘してくれることを期待するとともに、ダイソンからどんなEVが発表されるのか、非常に楽しみなところです。
それでは今日はこの辺で。