中東系航空会社のすんごいファーストクラス!
機内サービスでは日系航空会社は世界有数だと言われてきました。いわゆる日本流のおもてなし、というやつでしょうか。
しかし、2002年にエミレーツ航空が関空/ドバイ線に就航してから、日本人旅行者が中東系航空会社の機内サービスというものを目の当たりにすることになりました。
現在、日本にはエミレーツ航空、カタール航空、エティハド航空の3社が就航しています。(ここではパキスタン航空やトルコ航空などは除いて話を進めます)
いずれも機内サービスや上級クラスの豪華さで高い評価を得ていることはご存知の方も多いでしょう。近年、ファーストクラスをなくしてビジネスとエコノミーの中間クラスを設ける航空会社が増えていますが、上記の中東系航空3社のうち2社はファーストクラスを設けています(カタール航空も日本路線以外ではファーストクラスあり)。ウェブサイトであらためてチェックしたら、そのすごさは想像以上でした(笑)
エミレーツ航空
ドアが付いていて、完全に個室になるようです。昔の長距離列車にあったコンパートメントみたいなものでしょうか。さらに機内でシャワーを使えるんだとか。そういえば昔、機内食や機内サービスの連載の編集を担当していたとき、ライターさんがエミレーツのファーストクラスについて書いてくれました。個人的な興味もあって、わざわざ電話で詳細を聞いたのを覚えています。シャワーはたしか3分だか5分だかの時間制限があるものの、「さっぱりしますよー。のびーさんもぜひお試しを!」って勧められました。いや、ファーストクラスとか乗れないっす(笑)
エティハド航空
エティハド航空のファーストクラスには、なんと「ファースト・アパートメント」と「ファースト・スイート」の2種類があります。「ファースト・アパートメント」はパーテーションで区切られたブースになっているプライベートな空間。食事の際にはファーストクラス同伴者と並んで座ることも可能なようです。「ファースト・スイート」はドア付きのブースでさらにプライベート感がアップ。こちらもファーストクラスに搭乗の同伴者と一緒に食事ができるのだとか。
で、びっくりしたのがファーストクラスの上に「ザ・レジデンス」というクラスがあることです。
ウェブサイトには「リビングルーム」「ベッドルーム」「エンスイートシャワールーム」とありますが、ホテルの客室に関する記載と誤認しそうです。広すぎてどこまでが自分たちのスペースなのかわかりません。小市民の私なんぞは、おそらく最初に座った場所からほとんど動かないまま目的地に着いちゃいそうです。
日系航空会社ともまた違った「質の高いサービス」を提供する中東系航空会社。でも、根底には「乗ってくれた乗客にいい思いをして帰ってほしい」というホスピタリティの精神があるのは間違いありません。
日本のホテル業界は、元客室乗務員だった人たちの再就職先として有力な業界だという話を聞いたことがありますし、先月のベトナム出張でお世話になった、あるホテルの日本人スタッフの方は「客室乗務員になる夢がある」と話してくれました。ホテルスタッフと航空会社の客室乗務員というのは、よく考えると同じような資質の人たちなのかな、と思います。
それでは今日はこの辺で。