新旧「コンチネンタル」に接した喜び
いやー、台風がすごいですね。
強風で我が家が揺れてます。。。
レンガで家を作っておけば吹き飛ばされなかったのに!と後悔するような状況にならないことを祈るばかりです。
それはさておき。
旅とクルマに関するブログでありながら、ここ数日はクルマのネタを書いていませんでした。
なので今日は私が最も心酔する英国の超高級車であるベントレーの話を書いてみましょう。
ベントレーは1919年の創業以来、長い距離を楽に移動するためのクルマ「グランドツアラー」を製造し続けています。
1931年には経営難によりロールス・ロイス傘下に入るといった過去もありましたが、現在はフォルクスワーゲン傘下にあり、経営は安定しています。
フォルクスワーゲングループの一員として最もヒットしたのが、ラグジュアリークーペのコンチネンタルGT。
昨年は3代目へのモデルチェンジが行われ、日本でのプレス発表会に私も潜入することに成功しました!(ちゃんと仕事として行ったんですよ、念のためwww)
最初にプレゼンがあり、それが終わってからクルマが展示されている部屋へ移動。
ベールをかぶったモノモノしい雰囲気でした。
この2人がベールを取り去ります。
こういった大げさな演出は、高級車の発表会ではありがちなのです。
やっとコンチネンタルGTのお出ましです(笑)
この年の夏には写真が公開されていましたので、それほど驚きというのは感じなかったのですが、内装はさすがベントレー。
伝統的なモチーフを残すなどクラシカルな雰囲気がありつつも、タッチスクリーンはかなり高精細なディスプレイが採用されており、ベントレーが伝統とモダンの融合を常にアピールしているのもうなずけます。
メーターパネルはベントレー初採用となるフルデジタル。
私の好みはアナログメーターなのですが、同じフォルクスワーゲングループではアウディが先行してデジタルメーターパネルを採用していましたから、この流れは避けようがないことだったのかもしれません。
まあ、好き嫌いが分かれる装備の1つでしょうね。
この日は我々にとって大きなサプライズがありました。
コンチネンタルGTがアンベールされた部屋の外のスペースに、なんとベントレーとコーチビルダー「Mulliner」の最高傑作(厳密に言うと生産台数208台のうち193台がMullinerの手によるもの)と言われる1952年に登場したR-Typeコンチネンタルが展示されていたのです!
このクルマは現在のベントレーのモデルのスタイリングに大きな影響を与えたもの。
丸型4灯のヘッドランプもその1つです。
それから、ルーフからリアへとなだらかに傾斜していくファストバックスタイルと、筋肉質なリアホイールアーチ「ハウンチ」もこのモデルが起源です。
コンチネンタルGTのサイドのプレスライン「パワーライン」もこのモデル譲り。
角度や画角は違いますが、並べてみると雰囲気は分かっていただけると思います。
(左)R-Typeコンチネンタル、(右)コンチネンタルGT
エンジンはR-Typeコンチネンタルが4.6リッターV6エンジン、コンチネンタルGTは6.0リッターW12エンジンです。
クラシックカーのエンジンルームはスカスカですよね。
これに対し、コンチネンタルGTのエンジンルームは、、、
手のひらを入れるすき間もありません(笑)
内装はこの頃からベントレーらしいラグジュアリーなつくりです。
コンチネンタルGTのお値段は2600万円以上なので、台風で飛ばされるかもしれないような家に住んでいる人間が乗ってはいけないクルマです(笑)
そういうわけなので、新旧「コンチネンタル」を間近に見ることができた、幸せな仕事になりました。
こういう仕事を増やせるように頑張ろう。
それでは今日はこの辺で。