タビグルマ雑記帳

仕事で触れることが多い「旅」と「クルマ」を中心に、いつも感じていることを書き綴っています。

恐怖!? 赤岳天望荘の五右衛門風呂

ネタがないのでまた思い出話でも。

 

私が登山をするようになったのは、大学時代からの友人であるN君とT君に誘われてからです。

 

T君は高校ではワンダーフォーゲル部に所属していたそうですが、N君は海育ち、私は中学生の頃に会津磐梯山に登ったことがある程度でした。

 

いきなり余談で恐縮ですが、磐梯山に登ったのは中2の宿泊訓練にて。

 

この「宿泊訓練」って言い方ですが、福島だけ or 私が育った福島県南部のごく一部だけでしょうか?

 

やっていることは「林間学校」だと思うのですけどね。

 

首都圏で育った妻に問うと「そんなの聞いたことないよーwww何の訓練をするのサwww」と一笑に付されました。

 

もし、我も「宿泊訓練」だったぞ!という方がいたらコメント欄へ、もしくはツイッター経由でご連絡ください。宿泊訓練同盟でも結びましょう(笑)

 

話を元に戻しますが、山育ちではありましたが私の登山経験なんてその程度でしたから、まずは近場の低山で経験を積むことにしました。

 

そうして私たちが登ったのは、奥多摩の三頭山(日帰り)、神奈川の蛭ヶ岳(山小屋初体験)、奥多摩の御岳山〜大岳山〜御前山(日帰り)、奥多摩雲取山鷹ノ巣山(人生初の2000m峰登頂)。

 

雲取山荘では夕食時に「そろそろ遠征したいね」という話になり、アクセスが比較的容易な八ヶ岳連峰の赤岳をターゲットに決めました。

 

泊まるのは赤岳天望荘。

 

2回目の山小屋泊です。

 

山小屋初体験の蛭ヶ岳山荘は、食事以外は非常に良く(おかずが佃煮とおでんでしたw)、とても良いイメージを持っていたので、赤岳天望荘は食事が充実しているという事前情報をキャッチしていた私たちは、大きな期待とともに足を踏み入れたわけです。

 

まあ、そこでの恐怖体験は、以前書いていますので、お時間があり余っており、なおかつ食事中でない方は、ぜひご一読ください。

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こちらは一夜明けて山小屋の入口前で撮ったものですが、この雰囲気だと「楽しそう!」と思われるかもしれません。

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実際には臭気と混雑に耐えて奇跡の生還を遂げた男たちの図であることをアピールしておきます。

 

そしてやっと本題ですが、赤岳天望荘は五右衛門風呂があることでも知られています。

 

こんな所でお風呂なんて、なんてぜいたくなんでしょう!

 

寝床からいそいそと(臭気に耐えられなかったのでw)風呂場に向かい、脱衣所に入ると男たちのケツ、ケツ、ケツ(笑)

 

中合わせに立った人と、うっかり同じタイミングでパンツを脱いだりすると、生身のケツ同士が「ぺちょっ」って触れ合ってしまうほど。

 

三連休で泊まる人数が風呂場に押し寄せればこうなるよね、という「うへぇ」な状態でした。

 

石鹸やシャンプーは使えませんが、それでも順番待ちをして使ったシャワーで汗を流せるのはとても気持ち良く、かなりサッパリできました。

 

ただ、五右衛門風呂の釜の中のお湯が、なんともおかしな色なんですよね(笑)

 

温泉ではないはずですから、じゃあこの色は男たちの体から出てき(ry

 

恐怖というのはいろんな所に存在するようです。

 

それでは今日はこの辺で。

新しい登山スタイル:ネット登山(笑)

年に1度は遠征と称して高い山に登りに行く私ですが、妻からソロ登山のお許しが出ていないので、山行は必ずN君かT君と一緒です。

 

2016年には奥穂高岳に登頂しましたが、まさかの5年越しのプロジェクトとなってしまいました(笑)

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2016年は会社員のN君とT君に金曜日に有給休暇を取得してもらい、T君は職場でも「今年こそは登頂してきます!」と上司・先輩・同僚に伝えていたとのこと。

 

その話を聞いたT君の先輩の1人が、ネットで何かをやり始め、「フンフン」「へぇ〜!」「おお〜」「すげ〜」などと独り言を連発していたそうです。

 

何をしているのかと思ったら、どうやらGoogleマップストリートビュー奥穂高岳に登頂したらしい(笑)

 

その先輩は登頂後、「なかなかいい山じゃん!」とT君に満面の笑みで語りかけたそうです。

 

N君をピックアップに行く道中、そんな新たな登山スタイルの「ネット登山(笑)の今後」について語り合ったなぁwww

 

あらためてGoogleマップで主な山域を見てみたら、槍ヶ岳北岳、赤岳はネット登山ができるようでした。私たちの当面のターゲットである白馬岳は、一部のルートでネット登山が可能。ホームグラウンドの奥多摩は、意外にもネット登山できる山は見当たりませんでした。

 

ストリートビューといえば、ルーフ場に360°撮影可能なカメラを搭載したプリウスが有名ですが、プリウスは登山道を走れませんから、誰かが機材を背負って撮影したのでしょうね。

 

さっき赤岳に登ってきましたが、達成感も何もありません。1つだけ断言できるのは、、、

 

ネット登山は流行らん(笑)

 

それでは今日はこの辺で。

山小屋の臭気以外は完璧にコトが運んだ八ヶ岳・赤岳登山の記

白馬岳登山を見送ったので、とっても退屈な3連休になってしまいました。

 

というわけで、過去の同じ時期に行った山の中から、2010年9月18・19日の赤岳登山の様子を書いてみようと思います。

 

行程はこんな感じでした。

 

<1日目>

美濃戸口駐車場→美濃戸山荘→北沢コース→赤岳鉱泉→硫黄岳→横岳→赤岳展望荘

 

<2日目>

赤岳展望荘→赤岳→阿弥陀岳→御小屋尾根→美濃戸口駐車場

 

この登山は、いつものN君とT君と私の3人で向かった初めての遠征でした。それまでは奥多摩や丹沢などの低山に登っていたのですが、そろそろ遠くの高い山に登りたいねという欲が出てきて、初遠征に決めたのが八ヶ岳の主峰・赤岳だったのです。

 

2日目の方が楽な行程を組んでいるあたりに、当時から自分たちの脚力を過信せずに慎重なスケジュールを立てていたことがわかります(笑)

 

美濃戸口駐車場から赤岳鉱泉までは、高低差もあまり感じず、むしろ物足りないくらいでした。なので、あまり記憶も鮮明ではなく、写真も撮っていません。。。

 

赤岳鉱泉から硫黄岳へと続く登山道は、よく整備されていますが、一気に高度を稼ぐという感じで、あまりの辛さに写真を撮っていません(笑)

 

硫黄岳への尾根道が見えたあたりで、やっとカメラを取り出しました。

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奥多摩や丹沢とは明らかに異なる光景に感激。

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硫黄岳の爆裂火口跡のスケールには、自然のパワーの大きさに恐れおののきました。

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硫黄岳の山頂で昼食をとっている間に、急激にガスが出てきてしまい、横岳の山頂に着いた頃には真っ白で何も見えませんでした。。。

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後で考えると、硫黄岳から横岳の間には鎖場やハシゴが連続する区間があり、ガスが出てなければかなり高度感を感じたと思われますので、ある意味では下が見えなくてよかったのかもしれません。

 

この後、無事に赤岳展望荘に到着し、臭気と戦い続ける1晩を過ごすことになったのです。赤岳展望荘での「事件」についてはこちらをご覧ください。

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臭気との戦いでヘロヘロになった私たちでしたが、翌朝になって外に出てみたら、晴天に恵まれた八ヶ岳の景色を眺めてすっかりゴキゲンに。

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赤岳展望荘から赤岳山頂まではすぐです。(最後の急登はありますが)

 

というわけで登頂!

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人生初の2500m超えということで、ものすごく嬉しかったですね。

 

眼下には行者小屋が、その奥には前日に休憩した赤岳鉱泉が見えます。

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3連休ということで、赤岳展望荘はもちろん、赤岳頂上山荘、行者小屋からかなりの人が赤岳山頂に集まりつつあり、かなり混雑してきたので早々に下山を開始。

 

阿弥陀岳を登り、振り返って赤岳の威容を堪能しました。

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ズームすると、臭気に苦しめられた赤岳展望荘が見えます。

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視線を左の方に移すと、前日ガスの中を歩いた横岳方面もはっきり見えました。

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よくもあんなにギザギザしたところを歩いたもんだなんて3人で話をしながら、八ヶ岳を満喫しました。

 

 

さて、下山して登山道に別れを告げた私たちが駐車場へと続く別荘地の道路を歩いていたところ、別荘のオーナーと思われる女性から「あなたたち!ここにクルマを駐めてるの!?」と、ものすごい剣幕で詰問されました。私たちはちゃんと美濃戸口駐車場を利用していましたので、その旨を説明。

 

3連休で駐車場がいっぱいになり、別荘地の方まで路上駐車がつながり、ご自身の別荘前にクルマを駐めた連中に文句を言ってやろうということだったそうです。

 

確かに、静かに過ごすための別荘前に路上駐車の車列ができていたら嫌ですもんね。

 

私たちは金曜の夜中に都内を出発し、土曜日の早朝4時過ぎくらいに美濃戸口に着いていましたから、駐車場のスペースはじゅうぶんありました。

 

そういう点でもスケジューリングが完璧に進んだ山行でした。

 

登らない人に迷惑をかけないよう、これからもちゃんとしようと思います。

 

それでは今日はこの辺で。

白馬岳登山、勇気ある撤退!っつーか行かない(笑)

当初の予定では、今ごろはいつもの山仲間であるT君とN君をピックアップして、中央高速道路を長野方面に向かって走っているはずでした。。。

 

はずでした。

 

5日前の記事で「今年の遠征登山は白馬岳」と宣言していましたが、、、

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この連休の関東甲信地方は雨の予報ということで、稜線歩きを主目的としていたので、3人で協議のうえ今回の登山は見送ることになったのです。

 

雨が降りしきるなか、真っ白で何も見えない稜線を歩いても面白くないだろう、という判断です。

 

プランBも考えましたが、前述のとおり我々が行けそうな山域は基本的に雨。

 

途中から雨が降ってきたなら諦めてレインウェアを着て歩きますが、東京を出発する段階で降ってるとか、ちょっとないわー(笑)

 

我々の目的はピークハントだけではないので、また奥穂高のときみたいにコンディションが良い時に登りましょう、ってスタンスで気長にいくことにします。

 

残念ではありますが、山は決して逃げないので(笑)

 

年に数回しか登らない我々ですから、体調はもちろん天気も万全のときにアタックしたいと思います。

 

それでは今日はこの辺で。

今年の遠征登山は白馬岳!が、奥穂高と同じく数年越しのプロジェクトになるのか!?

昨年は、八方から猿倉までの道路が大雨による通行止めというアクシデントに見舞われたため、登山先を燕岳に変更しました。

 

その経緯が気になる方(いれば、ですがw)は、こちらからどうそ。

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大学1年時からの付き合いで、いつもの山仲間でもあるN君とT君とは6月下旬に作戦会議を開きましたが、まあ去年と同じでいいよね、となった次第です。

 

しかし、1週間前となったいま、週間天気予報を見ると、長野県白馬村の天気があまりよくない。。。

 

プランBやプランCを、ということで他の山域の週間天気予報を見ても、やはりあまりよくない。。。

 

ひょっとしたら台風の影響が長引く感じなのでしょうかね。

 

2016年に奥穂高登頂を果たした我々ですが、登頂までに5年の月日を要してしまいました。

 

都内の渋滞で出発が遅れてしまったときには北陸への旅行に切り替えたり、「台風接近」のニュースがあれば八ヶ岳天狗岳に日帰り登山&オートキャンプに切り替えたり、ザイテングラートの途中で大雨になったことで撤退したり、とにかく安全面を考えた結果でしたから、これは仕方ありません。

 

だからこそ、登頂できたときの喜びは大きかったのですが。

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顔を隠していますが、遠くに見える槍ヶ岳をバックに満面の笑みで立つオジサンの図ですw

 

まさか、白馬岳もそんな数年越しのプロジェクトになっちゃうのでしょうか!?

 

それでは今日はこの辺で。

ザイテングラートの記事のアクセス急上昇。夏山登山でも皆さんどうかお気をつけて

先日、富士山で安全誘導員の男性が台風12号の影響による強風で動けなくなり、救助隊と5合目まで下山したものの、その後溶体が急変して亡くなったというニュースがありました。

 

死因は低体温症とみられるとのこと。

 

夏でも高地では気温が低いわけですし、亡くなられた男性は安全誘導員ということで装備不足というわけでもなかったと思われます。

 

無事に登頂して達成感を得たり、こんな(↓)素晴らしい眺望を楽しんだり、登山には楽しい一面があります。

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しかし、今回の富士山のような事故が起きてしまうのも山の顔です。

 

私も常に細心の注意を払って登りたいと思います。

 

そんな夏山シーズンになると、タビグルマ雑記帳のアクセス解析に変化が現れます。

 

7月中旬から上位に顔を出すのがこちら。

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一昨年、5年越しで奥穂高岳に登頂した後に書いたものです。

 

この年は私たちが山に入る前の2週間ほどで3人がザイテングラートで滑落死するという、現地のタクシー運転手が「珍しい」と言うほど事故が発生していました。

 

実際に登った方はおわかりいただけると思いますが、無雪季のザイテングラートはそこまで険しいルートではありません。

 

ただし、斜度がキツく長いので、ある程度の脚力がないと、集中力を保ちつづけるのが難しくなるのかもしれません。集中力が低下すると、一部で岩に書かれた◯印と✕印が見えにくい場所があるので、誤った方向に進んでしまうと滑落の危険性が増してしまうコースではあります。

 

登るスピードにはこだわらず適度に休憩しながら登れば、問題なく登れるはずなのです。

 

ぜひ、時間に余裕を持ったスケジュールを組み、悪天候や体力的につらければ撤退する勇気を持っていただければ、と思います。

 

5年連続で奥穂から撤退してきた私が言うんですから、これだけはホントです(笑)

 

それでは今日はこの辺で。

うらやましいぞ!仙台・広瀬川アーバンアウトドア

人間が本当に集中できる時間なんて限られていまして、原稿を書くときはある程度の時間が経ったら必ず休憩を取るようにしています。

 

休憩方法はさまざま。

 

YouTubeをウロウロしたり、どうしても見たい番組があれば(主にケーブルTVのチャンネルですが)30分〜1時間をテレビの前で過ごしたり。

 

最も多いのが、ニュースサイトや新聞社のサイトをウロウロすることです。

 

政治、経済、スポーツがメインでしょうか。

 

そうしているうちに、ブログのネタに行き当たることもあるのです。

 

今日は仙台に本社のある河北新報という新聞社のニュースが目に留まりました。

 

それがタイトルにある「広瀬川アーバンアウトドア」に関するもの。

hirosegawa-urbanoutdoor.hi-grashi.jp

 

ミズベリングという造語のセンスはさておき(笑)、水辺というのは現代の日本人にとって近くて遠い存在になっているように思います。

 

かつて、日本橋の上を通る首都高速を地下化を訴える団体の会長さんにインタビューをしたことがあるのですが、最も印象に残っている言葉が「欧米(セーヌ川など)と異なり、日本人は水辺に背を向けてまちづくりを進めてきた」というもの。

 

たしかに東京都内の水辺沿いにある建物の多くは、玄関側が水辺を向いていませんよね。

 

近年ではかなり整備されており、隅田川なんかは「隅田川テラス」と名付けてウォーキングやランニングで快適に利用できるようになっています。(一部エリアにはホームレスがいるので、暗くなってから女性だけで歩いたり走ったりするのは避けた方が無難)

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さすがに隅田川テラスではテントを張れないですし、そもそも結構臭いのであまり長居はしたくないなぁ(笑)

 

そういう意味では、適度な都会である仙台で行われる広瀬川アーバンアウトドアというのは、とても魅力的なイベントだと思います。

 

水辺でデイキャンプし、7月7日の午後7時7分には参加者で一斉に乾杯をする、なんていうのもいいですよね。

 

都会であっても気楽にアウトドア体験が可能なのは、水辺があるからこそでしょう。

 

もし多摩川あたりでやったらどうなるでしょうか。

 

人が多すぎて水辺の雰囲気を楽しむどころじゃなくなりそう。。。

 

だからみんな奥多摩とか秋川渓谷とか、神奈川の丹沢あたりに繰り出すのでしょうね。

 

私も10年近く前に、丹沢登山(塔の岳〜丹沢山蛭ヶ岳〜檜洞丸〜西丹沢)をした際に、水辺で昼食をとったのがミズベリングだったでしょうか(笑)

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N君、くつろぎすぎ(笑)

 

我々のダラけた姿は置いといて、広瀬川アーバンアウトドアのようなイベントを探して、地方に足を伸ばすのもまた面白いかもしれません。

 

それでは今日はこの辺で。